(美達の蔵出しオススメ)『究極の鍛錬』ジェフ・コルヴァン 『天才を考察する』デイヴィッド・シェンク 『頭のでき』リチャード・ニスベット



<本文1>

※2015年1月に、旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。

2010年刊行ですが、良書でした。

究極の鍛錬
ジェフ・コルヴァン
サンマーク出版

「才能か努力か」がテーマとなっています。

私自身は同じ努力なら才能の差だと思うのですが、その才能に気付かず、努力もしない人が数多あまたいるのが世の中なのだと悟りつつあります。

ならば、よく言われるように、「続けることが才能」で、「天才とは自分の才能を信じて飽きずに取り組み続ける人」です。

本書では各界の第一人者・天才と呼ばれる人の幼年期からの分析結果を土台に、訓練の質と量こそが、その地位・能力を築いたと結論づけています。

では、その訓練を続けるにはどうするか、何に注意すればいいのか、その観点とコツが列挙されていました。打ち込む密度の問題、仕事自体を訓練の場に、結果ではなくそこに至るプロセスを目標に、フィードバック(反省)を忘れない、反復、追い込み方など、参考になります。但し、ヤル気は自分で用意して下さい!


<本文2>

※以下2本は、2015年4月に、旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。

知能は生まれか育ちか?

本書は、その課題について、多くの『天才』と呼ばれた人々の生い立ちを調べたり、エピソードを駆使して、解明しようというものでした。

天才を考察する
デイヴィッド・シェンク
早川書房

たとえばモーツァルト。天才と呼ばれる一人ですが、彼は父親による早期からの英才教育の賜物だと述べます。3歳からの訓練により、何万時間という蓄積が花を咲かせたのです。

また、マイケル・ジョーダン(神がバスケット・コートにいると言われた選手です)にしても、子供の頃は平凡なプレイヤーで、高校からの猛練習で『神』になったと言います(でも、垂直跳び122cmとかは、やはり才能の一つにはなっていたと思うのですが)。

ここから先は

1,864字 / 1画像
書評、偉人伝、小説、時事解説、コメント返信などを週に6本投稿します。面白く、タメになるものをお届けすべく、張り切って書いています。

書評や、その時々のトピックス、政治、国際情勢、歴史、経済などの記事を他ブログ(http://blog.livedoor.jp/mitats…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?