『天晴!な日本人』 第70回 智謀湧くがごとしの辣腕実務家、児玉源太郎(3)
<緊急「大」ニュース!?>
来たる2024年2月16日、いよいよ『天晴!な日本人』がワニ・プラス社より満を持して刊行されます。
大久保、小村の他、乃木希典、桂太郎の愛妾の、凜とした美人のお鯉、高橋是清、小野寺信、東條英機、樋口季一郎の、日本人の魂を伝えます。
安倍さんの偉業とメディアについても詳述しているので、今後の参考にして下さい。
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<本文>
当時のアメリカは、政財界の有力者にロシア貴族と姻戚関係にあることが多く、南北戦争の将軍で英雄の元大統領のグラントでさえ、孫娘をロシアの公爵に嫁がせていて、マスコミもロシアには好意的でした。
ニューヨークでは駐米ロシア大使のカッシーニ伯爵がニューヨークの新聞『ワールド』の記者、クリールマンを買収して反日記事を書かせていて、社会の空気は親ロシアに傾いていました。
『ワールド』とクリールマンは、日清戦争時、ありもしなかった日本軍による旅順虐殺をでっちあげた、インチキメディアと、詐話師でした。売るためなら、どんなウソでもいいというのがオーナーのハーストの方針で、クリールマンは、カネのためならウソでも何でも書く記者として名を残したクズです。
今もって事実を検証しない日本の左派は旅順虐殺を本に書いていますが、アメリカ政府が日本と現地の自国の駐在武官に調査させたところ、デマだという報告があるというのにです!
この他、カッシーニは連夜、華麗なパーティーを催し、シャンパン、高級葉巻を大量に提供して、「日本人はイエローリトルモンキー」と罵倒しています。有力紙の『ニューヨーク・ヘラルド』のベネット社長も愛人がロシア女性だったので、ロシアに有利な紙面を作っていました。
こうした状況下、金子はロシアを罵ることなく、紳士的態度と言葉でアメリカの政財官界の有力者を味方に引き入れていったのです。
金子は高平小五郎公使を連れて、やっとルーズベルトに会いに行きますが、「なんで、もっと早くに来なかったんだ?」と言われています。ルーズベルトは30名以上の先客を放ったらかして、金子の肩を抱いて話し込んだほどでした。
また、金子は、一介の水兵から伸しあがった、ロシア海軍随一の戦術家のマカロフ中将が日本海軍の敷設した機雷のために戦死した折りも、マカロフ中将の人徳と功績を讃える公演をして、全世界に日本の武士道の精神を広め、以後、全米各地からの講演依頼が殺到し、親日ムードを一気に拡散しています。
この点での金子の働きは、もっと評価されて然るべきですし、そのへんの書ではルーズベルトとは単にハーバード大学の同窓としか書かれていないのが一般的ですが、本当の親友でした。
1942(昭和17)年5月に亡くなった時には、戦時中ながら、『ニューヨーク・タイムズ』はトップに長文の追悼記事を出し、ルーズベルト大統領の友人、日米間の友好を説いた平和の唱道者と称賛しています。
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無期懲役囚、美達大和のブックレビュー
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