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(美達の蔵出しオススメ)『一投に賭ける』上原善広 角川文庫



※2016年11月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。書影は文庫版です。

いやあ、懐かしい人が出ていました!

溝口和洋みぞぐちかずひろ。陸上競技の『やり投げ』の選手でした。

この人は、記者などへのコメントを見てもわかりますが、無頼ぶらいの男です。周囲の空気は読まず、我が道だけを行くという男でした。
私の印象の中では、溝口は「出場イコール優勝」しかありませんが、不敵ふてき面構つらがまえや態度に正直さが表れているようで、好きだったのです。
本書はその溝口の取材記というので、迷わず手にしました。

何ごとも「やる」と決めたら徹底しないと気が済まないのですが、溝口のトレーニング内容を見て、大いに首肯しゅこうしたのです。
他者ができないと感じるくらいの圧倒的な内容でなければなりませんが、溝口のそれは驚異的でした。上を狙うなら当然とも言えますが。

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