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(美達の蔵出しオススメ)『偽善者の見破り方』 岩田温(いわたあつし) イースト・プレス 他数冊

※2019年11月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。
「美達の蔵出しオススメ」ですが、しばらくは隔週土曜日に出していく予定です。


サブライトルには、

リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る

とありました。

著者の書は以前に、

『政治学者が実践する流されない読書』(育鵬社)
『リベラルという病』(彩図社)
『人種差別から読み解く大東亜戦争』(彩図社)
(※それぞれ、クリックで旧レビューに飛びます)


をレビューで紹介していますが、他にも私は、

『逆説の政治学』(KKベストセラーズ)
『政治とはなにか』(総和社)
『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)

を読んでいます。
著者の専攻は政治哲学ということですが、広い分野にわたっての該博な知識と教養が絶妙のバランスで配された一連の著書は、高い信頼に値するものでした。

本書で唱える偽善者の定義とは、

「リベラルを自称する彼らは、本当の意味で少数者の権利を擁護するつもりもなければ、多様性を認めるつもりもない。日本や日本国民を攻撃できると思った瞬間にマイノリティーを擁護するポーズを取ってみせたり、多様性を守る芝居をしてみせたりしているだけの話にすぎない。彼らは煎じ詰めれば日本を呪詛(じゅそ)する人々であり、「リベラル」の仮面を被った偽善者にほかならないのである」(「はじめに」より)

としていました。

レビューでも再三、書いてきましたが、日本に本物のリベラルはほとんどいないと言っても過言ではありません。

「口先では多様性や少数者の擁護を叫びながら、自分たちと意見が異なる他者を徹底的に弾圧するのが彼らの特徴」

と著者は喝破していますがその通りです。
本書はそうした偽善者と偽善について、

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