賢帝で哲学者のマルクスの生き方に学べ! 『ローマ皇帝のメンタルトレーニング』 ドナルド・ロバートソン CCCメディアハウス
(11月11日記)
本書はローマ帝国の五賢帝の一人として知られる、マルクス・アウレリウスの処世訓をベースとした、日々の穏やかで徳のある過ごし方についてがテーマでした。
マルクス・アウレリウスは第16代皇帝で、西暦121年に生まれ、180年に没し、皇帝在位は161年から180年です。この人の著者の『自省録』は拙著でも良書として紹介していますが、是非、一冊揃えて日々、読むべき書です。
五賢帝というのは、ローマ帝国皇帝として、統治に優れ、人としても徳があるとされた五人の皇帝のことで、ネルワ、トラヤヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスに、マルクス・アウレリウスです。
マルクスは王家の生まれではありませんが。養祖父のハドリアヌス皇帝に、幼い頃から英才を見込まれて皇帝になった人でした。養父がピウスです。
マルクスは、自らを律するストア学派の哲学者としても名を残しました。ストイックという語はストア学派から来ています。
目次の一部を紹介すると、
賢く言葉を使う方法
賢者になって考える
欲望を克服する
痛みと和解する
恐れや不安を手放す方法
怒りを征服する方法
ストイシズムとは何か
などとなっていました。
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