周囲には歪んだ情報を流すメディアばかり。まずは正しく見ることを心がけて下さい。 『安倍後を襲う日本という病』 門田隆将 結城豊弘 ビジネス社

(10月9日記)


<本書のテーマ>

本書のテーマは、「マスコミの劣化」でした。
安倍さんの事件後の報道を見ていると、ここまで愚劣、卑劣になれるのか!と、その心のなさ、ウソも平気な恥知らずなきたなさに辟易へきえきするばかりです。

冒頭、安倍さんを悼む多くの声と共に、何でも安倍が悪いとしか考えない、歪んだ「アベガ―」たちの心ない罵声について触れていました。
旧統一教会につき、2013年4月に安倍さんが「消費者裁判手続特例法」を閣議決定し、12月に公布したこと、さらには2018年に消費者契約法の一部を改正し、わざわざ、「霊感等による知見を用いた告知」という項目を設け、旧統一教会取締りを目的としたことを示していましたが、左派のメディアは一切報じていません。

門田氏は、安倍さんの死を、日本の終わりの始まりと語っていますが、ぼんやりしていると、その通りになるでしょう。
日本人は、今、この国が真に危機にあることを自覚していない、という意見にも賛成です。
外交に関して、安倍さんの功績は金字塔とも言えるべきものでしたが、これにも、「何の功績もない」と言うやからがいることにあきれてしまいます。


安倍後を襲う日本という病
門田隆将
結城豊弘
ビジネス社
2022年8月発売

<目次>

本書の目次をざっと見ると、

安倍元首相暗殺事件とマスコミのひどさ
偽善メディアが衰退する理由
NHKの偏向報道はひどい
マスコミの犯罪的コロナ報道
見識を失った『週刊新潮』
「護憲派」は戦争を起こしたいのか
報道に関わった大事件の数々
マスコミ不信がフェイクニュースを生む
両論あってこそ成り立つ民主主義
ハッシュタグ政治運動を成功させた日本共産党
テレビはまだ変身できる
週刊誌が果たしてきた3つの役割
安倍元首相に関する週刊誌報道もだめだった

などとなっていました。

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