台湾と日本のかかわりの歴史が、よくわかる!


(12月4日記)

 本書のテーマは、近年の台湾と中国の情勢と、台湾の歴史、日台関係の変遷でした。
タイトルの「何が起きているのか」については、全体の40%くらいで、あとは台湾蒋介石しょうかいせきと日本、日台関係、日本の政治と台湾の歴史が60%になっています。
台湾及び日台関係について知りたい人には、非常にわかりやすく、かつ、行き届いた書です。
著者は、台湾の今については、本書に納めきれなかったとして、続篇を刊行する予定としていました。


台湾に何が起きているのか
福島香織
PHP新書
2022年9月発売



目次の一部をざっと紹介すると、

与那国よなぐに駐屯地
他の地域と危機感が違う
台湾に迫る危機
ペロシ下院議長訪台の意味
習近平の視野にあるのは自分の立場だけ
一触即発の瀬戸際を演じ続ける
習近平3期目と中台統一
統一のスローガンを封印した胡錦濤こきんとう
習近平政権で破綻した中台蜜月みつげつ
台湾侵攻のタイムリミット
2027年有事説の根拠
解放軍の台湾侵攻計画
本当は戦争をしたくない解放軍
台湾と中華民国の異なる歴史
安倍元首相が深めた日台関係
日本統治時代の始まり
後藤新平の生物学的植民地経営
奇跡の日台関係
喧嘩しても切れない絆

などとなっています。

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3,711字
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