(美達の蔵出しオススメ)日本人はケチである!?消費や投資に向かうには、景気回復政策の後押しが必要です。 『投資家が「お金」よりも大切にしていること』 藤野英人 星海社

*2013年夏に届いたレビューです。ご留意下さい。

著者は1966年生まれの投資家でもあり、ファンドマネージャーです。レオス・キャピタルワークスを設立し、成長する日本株に投資する「ひふみ投信」の最高運用責任者をしています(この投信、パフォーマンス、本当に高いです)。

本書のテーマは「お金」ですが、お金そのものではなく、「お金」に対する思考・態度について書かれた本と言った方が相応しいでしょう。20年以上の資産運用のキャリアをベースとした著者の主張は「お金」というものに対する自分の観念を問い直すきっかけとなるはずです。


投資家が「お金」よりも大切にしていること
藤野英人
星海社
2013年2月刊行

冒頭、日本人が持つお金に対する観念を転換します。それはお金に対する、きたないものというイメージでした。日本では正面からお金の話、特に儲けようという話題は、なにか疚しいもの、避けるべきものとされていることが前提になっていますが、著者は実際の行動は逆になっていると主張します。

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