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(美達の蔵出しオススメ) 『クールワーカーズ』 北村 貴明 合同フォレスト


※2019年10月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。

サブタイトルには、時間と場所に縛られず、専門性を売って稼ぐ人になる、とあります。
さらに、時代は雇用から契約へシフトする、とオビにあり、これからの働き方が提言されているのが本書でした。

まず本書でうたうところのクールワーカーズ(COOL WORKERS)の定義ですが、

自分のやりたい仕事を、自分が望む場所で行い、より多くの報酬を得る

という著者なりの働き方改革と述べています。最後の「より多くの報酬を得る」というのが、クセモノ(簡単ではないであろう)ですね。

著者は1977(昭和52・私が高3の時だぜい!)年生まれの40代前半の人でした。
今の仕事は、フリーランスのコンサルタントに、コンサルティングの仕事を紹介する「コンサルポータル」(サイト)の運営と、「ベーシスポイント」という仕事場(店舗)の運営です。
本人が3つのコンサルタント企業を経て独立し、発注されたコンサルティング業務を、他のコンサルタントに紹介したことから、今の仕事を起こしたとありました。

仕事場(著者いわく、「コワーキングスペース」)については、カフェで仕事をすることが流行はやった時に、

カフェより、少しオフィスに近い場を提供したい

と始めています。
つまり、自分のニーズからなかば必然的に起業したわけです。
この「コワーキング」という言葉は、他者と事業所スペース、会議室、打ち合わせスペースなどを共有しながら独立した仕事を行う、

共働ワークスタイル

を指すそうです。
目的は、フリーランサー同士の交流、つながりの場とすることにあります。そこで、情報や、技能などの共有を図るというわけです。

著者は政府の働き方改革を挙げつつ、個人の労働生産性を上げるにはどうするかというところから、副業を持つことを唱えていました。
そうして労働力の流動性を高める(日本はこれがすごく低い!)ために、雇用ではなく契約関係で働こうと述べています。

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