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不世出の大政治家の知られざるエピソード! 『安倍晋三実録』岩田明子(いわたあきこ) 文藝春秋


(7月28日記)

テーマは、「これまでの書に紹介されなかった安倍晋三、安倍政権の舞台裏」でした。

著者は昨年7月にNHKを退社するまで、2002(平成14)年からずっと安倍さんの番記者をしていた人です。
この人はかなり前から安倍番記者として有名でした。必ず「美人」記者と紹介されますが、さてさて、本書に写真が載っているので見て下さい。少なくとも家庭におさまる顔ではありません。
安倍さんの事件後、方々の媒体で安倍さんのことについて言及し、今は売り出し中とも言われています。

安倍さん、ルーツは平安後期の安倍貞任あべのさだとう宗任むねとう兄弟の宗任になります。
これ、本書後半にも叙述されていました。「ぜん九年のえき」で有名です。

2002年に番記者になった時、安倍さんは小泉政権の官房副長官でした。このポスト、出世コースです。
その時、著者は、安倍さんの取りとめなさに、どう接していくかを思案しますが、すぐに良くなっています。

冒頭から、第二次政権の辞任後、すぐに第三次政権を樹立するかのような話を紹介していましたが、安倍さんが三回目の登板を考えてきたのは明白です!
是非、やって欲しかったです!
ご自身は、「それは天が決めることだ」と述べていますが、天とは、この場合、気運、周囲、政治の状況です。これなら100%、天は安倍さんを指名したでしょう。

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