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(美達の蔵出しオススメ)『働く女の仕事のルール』有川真由美 きずな出版


※2016年2月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。
尚、書影は現在のものと当時のものを表示しています。


人にも時代に振り回されない女の仕事のルール、というのが本書のテーマでした(これ、男の人にも良書)。

一読して「その通り!」と肯定する部分の多い書でもあり、日頃、私のデビューを楽しみにしてくれている(たぶん)女の人たちの役に立てば、というので心を込めて(いつも込めていますが念入りに!?)アップします。

「こんな働き方をいつまで続けていくんだろうか」
「いまはいいけど、将来、仕事がなくなったらどうしよう」
「貯金もあまりないのに、生き抜けるんだろうか」
「公的年金だけで、老後は生活できるんだろうか」


のっけから、著者はこんな不安を列挙していきました。これ、多くの人男女を問わず、普遍的にあるものではないでしょうか。

このような誰にでもありそうな不安を並べる導入部に、「まず、つかみはまあまあか」と感じつつ読み進めたのですが、自分の生き方・働き方を見つめ直すうえで有益な言葉が多くありました。


「ネガティブな危機感もエネルギーの源」

その通りですね。
ただ、危機感を抱くだけではなく、分析して行動しなければなりませんが。
著者は将来への不安を貧困と孤独としていますが、みなさんにも思いあたるのではないでしょうか。

従前の日本では、「家族」「地域」「会社」といったつながりがセーフティ・ネットになっていましたが、昨今は「個」を尊重しすぎる思潮と核家族化の帰結として個人のリスク化が叫ばれています。
加えて、平均寿命が伸び、老後の生活資金の不安、再就職の機会への不安、離婚・病気・介護など、突然のリスクが否定できません。

そんな中で著者は、幸せな働き方の3つの方則を提示しています。

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2,534字
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