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現在の国内外の分断につき、実に詳しく論じている良書! 『日本分断計画II ロシア・中国に操られる自称愛国者を駆逐せよ』上念司 ビジネス社

<お知らせ>

緊急で、レビューは7月初めになりますが、『安倍晋三元総理追悼論』(高木書房)を是非、読んで下さい。


安倍晋三元総理追悼論
深田匠
高木書房

現在までの最高の書であり、これ以上の内容の書は、たぶん出ません。
著者の情熱と誠実さと公正さも卓越しています。
一家に一冊、友人・知人にも配って下さい!! 

<本文>

(1月22日記)

本書のテーマは、「日本と世界における分断工作の実情と、その結果」でした。

目次の一部をざっと紹介すると、

日本分断計画は、しぶとく続いている
日本の極右もロシア派
分裂の危機を救った高市氏のツイート
ロシアンナラティブという新たな材料
リトマス試験紙としてのロシア・ウクライナ戦争
核シェアリングは現実的か
戦力の不保持は自衛権の放棄ではない
国際秩序を壊し、世界を変えたいロシア
SNSを使った工作は今後もさらに増える
北海道に日本のドンバス地域ができる
中国の暴走は止まらない
巨大な不良債権を抱える中国
一党独裁が続くかぎり不良債権問題は解決しない
欧米社会が分断で発狂する?
フランスでは分断計画が進行中
ドイツでは左翼政党「緑の党」が躍進
ブレグジットによる危機を乗り越えたイギリス
アメリカでは宗教の分断化が深刻
安倍元首相暗殺事件は、なぜ起きたのか
「殺されて当然」という左翼の論調はテロ礼賛と同じ
自民党と統一教会のつきあいは他の宗教団体と同じ
参政党も、れいわ新撰組もまだまだ不安定

などど、なっていました。




高市氏のツイートとは、前回の総裁選挙の際に、河野氏を親中(これは事実)と攻撃した一部の人に対し、

「総裁選は議論していく場でもあり、たとえ正反対の意見であっても尊重しあう場です。各候補者も、その支援者も決して敵ではありません」

「他候補への誹謗ひぼう中傷や恫喝や脅迫によって確保される高市支持など私は要りません」

とツイートし、鎮静化した件でした。

武士道ともいえる、日本古来の精神の発露です。まさに、「早苗、よく言った!」です。

この件につき、公安調査庁の幹部は、中国発のSNSが多かったと指摘していたそうです。中国発の日本分断工作はかなりの量になっているでしょう。もともと、セキュリティも国民のガードも甘い国なので。

本書で、ロシアのウクライナ侵攻につき、多くを割いていましたが、親ロシア、ロシア寄りの話、主張をすることを「ロシア・ナラティブ」、その人たちを「ロシアン・フレンド」と呼んでいます。

皆さんが、よく知る人では、鈴木宗男むねお氏、佐藤まさる氏、橋本徹氏、立民の小川淳也、ウソつきの玉川徹らが、有名でしょう。

私は、侵攻の動機には、前から述べているように、ゼレンスキーの挑発じみた行為があったと、今も考えていますが、次々に民間人、民間施設を襲う手法は悪い、と見ています。

もっとも、プーチンの思考、世界観には、基本として、「ウクライナはロシアの舎弟、国土はロシアの安保上の緩衝地帯」というのがありました。

他には、アメリカを盟主とする、西側の民主主義以上のグローバリズムへの不信感、その世界秩序への挑戦もあったのです。

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