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対中国戦、米日軍は対抗しうるのか!?『君たち、中国に勝てるのか』産経セレクト


(2月11日記)

テーマは、「対中国での日本の防衛力と、その政策」でした。

初めに断っておくと、本書は絶対に「買い」です。
内容の密度と広さが、類書の追随を許さぬほどのレベルで、価格を考えると「安過ぎるだろっ!!」というほどでした。

対談形式がメインですが、陸・海・空の自衛隊元最高幹部と、元国家安全保障局次長、ナンバー2ツーの4人がメンバーです。岩田氏、武居たけい氏は、つとに著名な人物です。
両氏の著書は、旧レビューでも紹介しているので参照を。
『中国、日本侵攻のリアル』『中国海軍VS.海上自衛隊』です(※クリックで旧レビューに飛びます)。

目次の一部を、ざっと紹介すると、

台湾有事は予想より早い
アメリカは台湾防衛の準備に入っている
2024年から2027年に武力行使
防衛予算がなく装甲板を外した
君たち、勝てるのか
戦争になれば自衛隊員は何人死ぬのか
私の島に手を出すな
自由で開かれたインド太平洋
反撃能力がなければやられ放題
ロシアと戦争しないのがアメリカの国益
日米VS.中国 どちらが強いのか
2025年にはもう危ない
目に見えない能力はアメリカが強い
最後は連合軍VS中国になる
沖ノ鳥島に空港を造れ
日本のサイバー敗戦
日本のは戦えない軍隊
ダメージからの回復に2、3年
台湾有事 米軍は台湾に集中する
尖閣を必ず奪いに来る
尖閣は自分で対処してくれ
国のために戦いますか
中国進出企業にチャイナリスク法人税を
侵略された国家はどうなるか
何人が死ぬのか
もし、中国が日本に戦術核を使ったら
4年以内に必要な継戦能力
友好国に武器を売れ
日本は勝てるのか
日本の勝利とは何か

などとなっていました。

「君たち、中国に勝てるのか」は、安倍総理が、官邸に招いた自衛隊最高幹部らに投げ掛けた言葉です。
合わせて、「戦争になれば、自衛隊員は何人死ぬのか」も尋ねたそうで、こんなことを尋ねた首相は初めて、それだけ、最高指揮官としての責任感と自覚が強い方だったと、幹部らは感激していました。
安倍さんは、自衛官らに圧倒的に支持されていましたが、日頃から自衛官のことを考え、待遇面でも改善を図っていた宰相でした。

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