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(美達の蔵出しオススメ) 『9割の人が株で勝てない本当の理由』 河合達憲 扶桑社


<『天晴!な日本人』、発売中です!>

拙著、『天晴!な日本人』、発売中です!
おかげさまで「じっくり、堅実に」売れているとの連絡が編集者よりありました。
皆さんのおかげです。感謝しています。
今後も、アマゾンのレビューへの投稿も待っています!よろしく!


<本文>


※2015年6月に旧ブログに投稿した書評です。ご留意下さい。


以前からお伝えしているように、私はこのブログのコメントを必ずチェックしていますが、今回は意外にも「株」についてのコメントをもらいました。「もっと早く言って欲しかったな」と思いつつ、のレビューです。

(勉強方法についてもコメントをいただいており、これもご希望にそうように考えています。本日は2015年6月18日)

本書のツボは、「カラウリしないから個人投資家の9割は負ける(損する)」という主張の他に、銘柄選択の基本や、買いと売りのタイミングについて、シンプルかつ有意に説かれている点です。

投資を始めたのは学生時代からで、40年になり、当然、とんでもないと思われる数の「株本」も読んできました。投資手法もさまざまなタイプを実践し(書物で知る度に試したり、自分流で)社会では、投資の利点を享受していたのです。好き嫌いは別として、知っておくべき知識ではないでしょうか。

紙数の都合でここでは詳述できないですが(「仕事について」で濃厚にやる予定。既に原稿は半完成状態)、一つ言えることは、市場に振り回されるな、となります。どこまで上昇するか下落するかは、実は誰にもわかりません。

チャートを研究していようが、スーパーコンピュータで計算していようが、ピンポイントで的中はないのです。備えるべきは、こうなったらこうする、ああなったらああする、というプランでしかありません。

「売りのタイミング」が難しいという問いがありましたが、市場を主体に考え(見て)いれば至難の業です。では、どう考え(見る)のか?

自分の希望・型を用意し、その範囲で対応するのも一つでしょう。以前、私が社会にいる時は、どんな状況でも合わせる型がありました。多くの経験とリスクを恐れない(他からの収入があったので)からでした。

しかし、今、投資している人にはやはり、自ら基準を定め、それを守る事が大事(というより唯一)としか言えません。いくらで買い、何%のプラスを見込んでいるのか? 市場が上昇して頂点(最高値)で売りたいのは人情ですが、それを考えるから、自分で難しくしているのではないでしょうか。

1000円で買い、1100円で売る、又は1150円で売る、売却後1300円まで上昇して、「ああ大失敗」というのは欲張った思考です。上手になれない人は、実質的な損がないのに、こんな思考でいます。

どこまで上がるか不明ならば、2分の1か3分の1を売り、あとはいくらずつ上がれば残りを売る、あるいは下落したら売る、と決めておくのも一つの手です。常に全体(日経平均とTOPIX)の動きを頭に入れ、変動幅の推移を見つめることで、大体この辺か、と見えてきますが、この点は「仕事について」でじっくりやるので、関心ある人は楽しみにしててください。

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