屋根構成材のダブルシールドパネルのメリットとは?
現在新築工事中ですが、
その家には屋根の構成材にダブルシールドパネルを使っています。
理由は、北側斜線で天井が低くなっても2階に大きな空間が欲しいから。
これを使わないと、梁や火打梁、束などが出てきて空間が狭くなります。
強度がかなり強いだけでなく、屋根断熱も兼ねています。
費用は高くなりますが、適材適所で
20年くらい前から何度か使っています。
但し、通常の構造計算事務所に構造計算を依頼しても、やったことがないと理解できなくて、構造計算がチンプンカンプンな人もいるようで、チェックしないといけないため注意が必要です。
要は、断熱材を強度のある面材で挟んでパネルにしているのですが
それだけでなく、
通常であれば、野地板、垂木、母屋、束、火打、天井野縁と作るところを
一気にそれらを大きな空間で兼ねて設計できる強度があり、断熱材も不要になる、ということです。
このパネルを使わずに済めばそれでも良いのですが
構造計算を行わず、火打梁や通常の梁も省略している設計を見かけます。
それは、耐震的にはかなり不安で構造計算するとNGな場合が多いので
注意が必要です。