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未来の自分への憧れと期待

とにかく、はやく学年が変わってほしかった。
12月頃になると、クラスが変わることしか考えていなかった。
家に帰って、ひたすら日数が経つのを待った。本当に、時間がはやく通り過ぎて新しい未来を迎えたかった。

「なんでだろう?」と考えてみると、思い当たる節がある。
「未来への憧れと期待」であったと思う。
現状に満足していなくても、来年になれば大きく環境が変化して、自分の置かれている状況が一変する。
そんな期待感があった。

小学校から中学校に上がるときにも、同じ期待感があった。
(中学生になったら、違う自分を見つけるんだ)
大きく変化はなかったけれど。
中学校から高校に進学したときも、同じ期待感があった。
(高校生になったら、違う世界が待っている)
結局、そんなにかわらなかったけど。

私は、結局変われることを期待しながら、今日まで三子の魂なんとやらで、なんとなく私のままで生きている。

学校の通信簿に書かれる内容だって、対して変化は見られなかった。
「忘れ物・成績悪い・動けない」これが、私の3大評価。

「大学こそは、有名なところに入って、自分を変えてやる!!」
意気込んで、勉強して身の丈に合わない大学に入ったけれども、やっぱり私は私だった。
真面目な性格ではあるので、他の学生さんのように要領よく休みながら授業を受けることもできず、皆勤賞である。

しかし、テストとレポートはボロボロ。危うく皆勤賞で単位を落としそうな勢いだった。
大学時代は、見栄を張るのに一生懸命で、「本当の私」すら見失いそうになっていた。

大人になった私は、未来への憧れも期待も抱かなくなった。
そのかわりに、過去への自尊心が心の支えになっている。

来年は、「未来への憧れや期待」をもって過ごせたらいいと思っている。
変わりたいけど、変われない素敵な日々を送りたい。

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