みたらしちゃん(23)

みたらしちゃんは存在していません

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世界一周 懐古の旅

8歳のとき、母親に言わず父親の家に行った。 別に理由などない。強いて言うなら、ただ会いたかった。 余談だが、私のガニ股は父親譲りである。 その夜、突然父親の家の玄関をバンバンと叩く音が聞こえた。 「返せ!!うちの子を返せ!!」 母親だった。 私が父親に誘拐されたのだと思ったらしい。 母親にも父親にも近所の人たちにも、悪かったなと思いながら帰った。 13歳のとき、カースト上位の女の子たちに目をつけられた。 余談だが、みたらしちゃんという名前にしているのは、その頃

    • 幸せのゴールってなんだと思う?って聞いたら、難しい、一生かけて探していくと言われた。 この1週間もう本当に駄目で無理で、消えて〜〜と思ってた。 まぁ、本当に消えたい訳ではなく、全部なくなっちゃえというニュアンスの方が近い。 ただ、このままだと本当に消えてしまいかねないと思ったから、好きな人間に会いに行った。 約束通り抱きしめてくれた。非常に助かる。 今まで、人に弱音を吐くことがなかった。 弱いところを見せたら、気を使わせたり嫌われたりしそうだと思った。 めっちゃ頑張

      • No.0

        大事な人にこそ、このほんの少しの希死念慮を伝えたうえで抱きしめてほしいのに、大事な人だからこそそんな事言えないし、元気なところだけ見ていてほしいと思う。 頭の中に浮かんでくるどうしようもない不謹慎は、もうスパッと諦めて飼い慣らす方がいいんかな。 いまわりと本気で戦ってる。 誰もやっつけてなんてくれないし、自分がずっと逃げてきた強敵。 そろそろ決着をつけないといけなくなってきた。 どっちが勝っても、どっちが負けても、どっちも私だから、私は結局勝つし、私は結局負けるね。 も

        • バッドエンドでも可

          無理無理 好きな服来て好きな花持って好きな場所でパッと消えちゃいたいよ。 もう私のことを呼ばないでほしい。 昔、人から怒られたりガッカリさせたりしたら、 (私はこの人たちを不幸にするという使命の元生まれてきたから、ちゃんと使命を全うできてるなバッチリ) と思うようにしていた。 そうじゃないとやってられないからね。 有難いことにわりと人から好かれてきた人生だったけど、もちろん全ての人から好かれてきた訳じゃない。 私のことが嫌いで嫌いでしょうがない人もいた。 当たり前だよこ

          生きているということ

          谷川俊太郎の作品で、「生きる」という詩がある。 "生きている"とはどういうことなのか、谷川俊太郎のあたたかい言葉が織り成す、とても素晴らしい作品である。 小学生のとき、6年2組バージョンの「生きる」を作る授業があった。 『生きているということ いま生きているということ 「それは○○ということ」』 ○○に入れる言葉を1人ひとつ考えて全員分合わせ、最終的には1つの長い詩にするという授業だった。 「それは明日があるということ」 「それは友だちと笑い合うこと」 「それ

          生きているということ

          思想犯

          雷が鳴ると、雷が苦手だった友人のことを思い出す。よく耳を塞いであげた。 各駅停車に乗ると、その駅が最寄り駅だった人たちのことを順に思い出す。今も元気にしているだろうか。 2月22日になると、もう居なくなってしまった人のことを思い出す。 何故こんなに惹かれるのかは分からない。ただただ、これからもずっと大好き。 テレビでは、トー横がどうだのグリ下がどうだのと特集を組んでいる。 「何故、今の若者は歌舞伎町に集まるのか。そこで何をしているのか。」 多分、何もしてないでしょ。

          RPG

          「みたらしさんは悩みとかなさそうやね〜」と言われた。 その言葉自体あまり他人に言うべき言葉ではないとは思うが、そう思ってもらえるように生きてきたもんだからよかった。 「毎日頑張ってます〜」と返したら、「そうそう、それでいいんよ」と言われた。 そうか、それでいいんか。 頑張れば頑張るほど悩みとやらが出てくるが、頑張っている自分のことを思うと、仕方なしに立ち向かってやりますか、とも思える。 そのまま悩みを打ち負かしたりなんてできたらこっちのもの。 スタートはいつも、頑張

          もし私が死んだら、生前どんな人だったなって思う?

          「待ち合わせで見つけたら嬉しそうな顔して近付いてくる、かわいい子だったなって思うよ」 そんないい事言ってくれるなら1回死んでみたくなっちゃうな〜嬉しい 私が死んだら、声とか背格好とか忘れてくれていいから、私の"存在"をたまに思い出してほしい。 頭の片隅で生かしていてほしいな。 シルバニアとか、川とか、銀杏BOYZとか、いろんな所に私はいるからね。

          もし私が死んだら、生前どんな人だったなって思う?

          愛しているよ

          「せっかく女の子を産んだのに」とよく言われる。 「女の子」に一体なにを求めていたのさ。 可愛らしくてお喋りで、純粋で優しくて気の利くような、思い描いていた理想の女の子じゃなくてごめんな〜。 ヒステリックに叫びながら怒るところが本当に嫌いだったよ。 言葉で伝えてくれたら良かったのに、すぐに手が出るところが本当に嫌いだったよ。 稼ぐ能力のない年齢の時に、育児の感謝を強要してくるところが本当に嫌いだったよ。 マミーみたいに、お喋りな女の子だけが女の子じゃない。察して系の、でも

          世界で1番

          チューリップってなんであんなに可愛いんかな。 ツンと上を向くいじらしさと波打つ葉の妖艶さ、鮮彩な光景に心が踊る。 チューリップはずっと大好き。お花の中で1番大好き。 この「1番」っていうのは、私が知ってるお花の中で1番って意味もあるけど、私がまだ知らないお花も全部ひっくるめて、今後出会う全てのお花の中で、その中で1番大好きって意味でもある。 この先、どんな綺麗なお花と出会ったとしても、それでも1番大好きってこと。 世界で1番大好き。つまりそういうこと。

          ずっとなんてないのは分かってるけど、それでも私が「ずっと」って言うのは、おまじないというか、祈りに近いものだよ 人生最大のずっとを願ってるんだよ

          劣等感が強ければ強いほどっていうか、暗ければ暗いほど、深ければ深いほど魅力的に感じる。 なんか、深海みたいで。 深海って、ほとんど解明されてないらしいね。 アナタみたいじゃん。何も知らないかも、アナタのこと。 もっと教えてほしいな。 アナタの深海。暗く光る深海。 私に潜らせてよ。 どんな劣等感を抱いてるのか、教えて。

          ずっとなんてないのは分かってるけど、それでも私が「ずっと」って言うのは、おまじないというか、祈りに近いものだよ 人生最大のずっとを願ってるんだよ

          ストロベリーフィールズ

          体温が高い人と手を繋ぐと、お風呂に入っている気分になって気持ちがいい。 パフェを食べるときは、必ずクルクル回してから食べる。 その方が美味しくなる気がするし、絶景を一望してから頂くのがパフェへの礼儀。 京都がすごく好きだった。 住んでいるのは大阪だけど、画面に映る京都の晴れマークに視線が奪われるし、何回スクロールしても、京都のおすすめのごはん屋さんばかりが出てくるようになった。 反省しなさいと言われるけど、何に反省するの。私に生まれてきたこと? 毎日消えたかったけど、

          ストロベリーフィールズ

          このまま

          散った先が地獄なのは確定してるとして、私ぐらい数多の罪を持ち合わせていると、私のような科人でも迎えてくれる大地獄がはたして存在するのだろうかと不安になる。 もしあったとしたら、奥の奥に待つのはきっと正義側でいたかった私だろうな。 道連れにしてしまって申し訳ない。そっちで息ができなくて申し訳ない。 私がもう少し弱かったらよかったのに。 お前がもう少し強かったらよかったのに。

          天体衝突、1番近いところで

          走るのも、本を読むのも、食べるのも、喋るのも、恋をするのも、家を出るのも、私より全部早かった。 何をするにも早いところが素敵だったけど、なにもそんなに早く飛ばなくたってよかったのに。 10月。 私らの身体はみんな星屑からできていると教えてくれた。 左と右の手、それぞれ違う物質の星屑が集まってできたらしい。 私の手を握るとき、ビックバンやねと囁きながら笑った。少し違うと思ったが、正しいとも思った。あれ以上の儚さったらない。 私の銀河とあの人の銀河がぶつかって、そこからまた

          天体衝突、1番近いところで

          異国の夢

          川が本当に好きで、川のキラキラを見る度にすごく嬉しくなる。 ブラブラ歩きながら夜の鴨川を見ているとき、ふと思った。 私が私じゃなくなるとき、次はきっと川になるんだ。 将来私は川になるから、そのときは泳ぎにきてほしいと隣で歩く人に伝えた。 隣の人はフフと笑って、じゃあおれはソフトクリームにでもなろうかなと言った。 永遠なんてものはないから、だから愛おしい。 川も人も、知って感じてしまった以上どんな形であれ別れが来るから、だから、愛おしい。

          リヒト

          多感な時期に出会った大好きな友だちとは、もう連絡がとれない。 私のことを師匠と呼んでくれた。 理由は内緒。でも、私が彼の心に響くようなことを言ったらしい。 私を彼の師匠にしてくれた。嬉しかった。 馬鹿にされてばっかりだった低くて通らない声を、世界で唯一、彼だけは、可愛いと言ってくれた。 きっと何気ないひと言だったと思うけれど、私の心にずっと残ってる。 私が師匠なら、アナタはヒーローだな。 彼の2年前のツイートをブックマークしている。 「生きてます」の言葉を見返す度、何だ