見出し画像

メンタルアカウンティングという考え方(『インベスターZ』第96話)

三田紀房による投資マンガ『インベスターZ』の連載を題材に、経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)が、投資・経済・お金についての理解を深めるコラム・Q&Aを連載する「お金の偏差値を上げるマガジン」 。(毎週火曜更新)

今週の『インベスターZ』第96話は、慎司とのFX勝負が後数時間で決着がつくというタイミングで、果たして投資部の先輩達の言う通り、このまま「勝ち逃げ」を目指すのか、はたまた大勝を目指してさらなる勝負に出るのか葛藤する財前。果たして決着間際、財前が取る行動はーー?

森永氏による解説コラムでも、この財前の葛藤をテーマに、行動経済学における「メンタルアカウンティング」という重要な概念について、深堀り解説していきます。

ぜひ、今週も一緒に「お金の偏差値」を上げていきましょう!


『インベスターZ』第96話:「暁の咆哮」

                     (つづく)

第96話コラム:「メンタルアカウンティングという考え方」

経済アナリストの森永康平氏(@KoheiMorinaga)による、毎回の『インベスターZ』連載話を題材にした、投資・経済・お金についての連載コラム。気軽に楽しく読めて、「お金の偏差値も上がる」コラムをお届けします。

 勝負が決するタイミングまで残り2時間を切り、財前がわずかに買っているという予想が投資部内で流れるなか、この僅差だと誤差で負ける可能性があるため、一気に賭けに出て差を広げたがる財前。

しかし、投資部のメンバーは相場が凪の状態であることも考慮し、勝負はせずに現状維持で行くべきだと主張するも、結局財前はレバレッジを倍増させて大勝負に出てしまいました。

ここから先は

1,537字

¥ 300

期間限定 PayPay支払いすると抽選でお得に!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?