IT会社の営業が感じるノーコード普及の影響
こんにちは。
子供が夏休みで毎日のお弁当作りに追われております。ワーキングマザーには忙しい時期ですが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
さて、皆様ノーコードってご存知でしょうか?プログラミングが書けなくても、アプリやシステム、HPなどが簡単に作れるツールの事なんですが今色んな企業が順にどんどん導入を進めていて、これからますます普及していきそうです。
ノーコードのメリットは、自分の中の欲しい物を自分で再現できることです。
今まではエンジニアに要件定義で「こんなものが欲しい」というイメージを伝えないといけなかったのですが、うまく伝わらなかったり、いざ使ってみると使いにくいとか、、思っていたのと違うとかあったと思いますが、ノーコードだと自分で作る分、そういった手間が省けます。
また、コストも無料のものあったりしますので、格段に抑えられます。
ただ、デメリットもあります。
今ノーコードも種類が沢山出ているので、自分の作りたいものを完成するには、どれを使うのが適任かを調べないといけません。
ノーコードはプログラミングが書けない人でも簡単に作れますが、再現できる事の幅は限られていますので、本当にある一定の機能のものなどを作る分にはノーコードで事足りると思いますが、色んな機能を持ち合わせた複雑な物を作ろうと思うと、ノーコードでは完成できない事が多いです。
その辺はやはり、エンジニアのお仕事として追加機能や、APIに連携したりという作業が発生してくると思います。
最近の案件の内容など見ていると、いわゆる若手案件と呼ばれるような簡単なシステムを作る案件やテスト案件などは減ってきており、代わりにノーコード、ローコード案件が増えてきております。
これは大手がノーコードを導入していっている影響で、エンジニア職でない従業員で簡単なアプリなど作って使用しているので、情シス部門にまで発注しなくなってきているんですよね。
ノーコードやローコード案件は、コーディング力はそこまで求められませんが、お客様のニーズを聞き出す力や提案力、またITの専門知識がない方にもわかりやすく説明する力なども必要になるので、いわゆる上流行程やシステムの全体像が理解できていないと対応が難しいです。コミュニケーション力とある程度の知識を持ち合わせないと対応できません。それに加え、新しいツールがどんどん出ているので、新しいものに対応できる柔軟性も必要になります。
その影響なのか、採用では今までは人手不足と言われながらも未経験者と年齢層の高い方の応募は随時あったのですが、この半年くらいで年齢の高い方の応募はぱたりとなくなくなりました。
コードをほとんど書かないので、経験豊富な方で知識があれば重宝されるノーコードの案件に力を入れている企業で採用されているのかなと考えてます。
ただ、このノーコード案件はプログラミングを書くのが好きで、エンジニアを目指した方にとっては不本意な案件になるんじゃないかとは思います。
なので、コーディングをしっかりやりたい方は求められるスキルが高くなっているので、フロント側だけでなくバックエンド側の開発もできるとか、 DBの知識などもつけるなど出来ることの範囲を広げておいた方が良いと思います。
恐らく、今後このノーコード、ローコードは定着しそうな動きを見せていますので、それを見越した上で自分のキャリアやスキルビジョンについて、考えてスキルを習得していく必要がありそうですね。
ITの業界はどんどん新しいのもが出るので全てを習得しておくのは難しいと思いますが、普及しそうな物の動向を把握しておくことは凄く大事だなと改めて感じる今日この頃です。
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