絶望のマイホーム
私は家を建てたいと思ったことが一度もない
なんならむしろマイホームというものがこわい
夢のマイホームという言葉は私の理想とはかけ離れたものだ
なぜなら、落ち着いてしまいそうだから
脳が鈍ってしまう、
自分の成長が止まってしまう、
旅が終わってしまう、気がするから
彷徨っている自分のほうが自分らしいと思うから
危機に晒されてない脳なんて老いる一方でしかない
それって生きてるのが死んでるのかわからない、あまり変わらない気がする
毎日明日が向こうから勝手にやってきてくれるけど
何がやってくるのかわからない方がおもしろいに決まってる
安定より不安定
コンサバよりもサバイブ
メリーゴーランドよりもジェットコースター
自由じゃないなら生きてないのと同じ
あたたかいところに定住するのは老いて身体が動かなくなった時からでいい
大好きな人と決まりきったルーティンを穏やかに過ごす日々も実に最高に幸せことだ
その穏やかさとはかけ離れた
少し泥臭くもがいている自分がいちばん生き生きしてる
キラキラを超えたギラギラ
ぬくぬくしてるよりも
先が見えない方が脳が目覚める
この感覚を身体が自由に動かせるうちはずっと覚えてたい
自分が何者かわからなくてもいい
自分が今どこにいるのかわからなくてもいい
何歳だって若き旅人でいてやる
(夢のマイホームと対極の言葉を考えたら地獄とか絶望とかになってしまったけど、そこまでは思ってない)
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