当塾の使用教材について
このnoteは、当塾の講師マニュアルであると同時に、それらを発信することで当塾の方針について知れたり、別の塾や保護者の役に立てば良いなとの想いで公開しています。
今回は当塾の使用教材(中学生)について、説明します。講師の皆さんは、よく読んで有効な使い方をマスターしてください。
当塾の中学生向け使用教材は主に2種類です。
新中学問題集(新中問)
→B4判の小さめの参考書兼問題集です。
マイクリア
→A4判の大きめの書き込み式参考書兼問題集です。
オンリーワン
→A4判の大きめの書き込み式問題集です。
主にレベルによる棲み分けをしています。簡単にいうと新中問>マイクリア>オンリーワンです。基本的に生徒は2種類の教材を買ってもらいます。『新中問+マイクリア』か『マイクリア+オンリーワン』です。
学力中堅層〜上位層(内申点30以上が目安)
・新中問 → 授業で使う
・マイクリア → 宿題
勉強苦手層〜学力中堅層(内申点30以下が目安)
・マイクリア → 授業で使う
・オンリーワン → 宿題
このような形で住み分けています。マイクリア、オンリーワンは書き込み式教材で、新中問は書き込めない式でノートに問題を解きます。
講師には、どっちの教材を使っているかで、勉強苦手めか中堅層かを判断して指導方針を決定してもらえばと思います。(決めつけは良くないですが。)
新中問について
教育開発出版の出している幅広い学力層に対応した教材です。新中学問題集 「標準編」と「発展編」がありますが、当塾では基本「標準編」を使用しています。
単元の最初の解説もまとまっており、問題数も豊富なので使い倒せば高い到達点を目指せる教材です。ただし、その分、情報量が多く応用的な問題も少なくないので勉強苦手層にとってはオーバーワーク気味、かつノート利用が前提なのでノートの取り方が下手な生徒には向いていません。そのような生徒にはオンリーワンを使ってもらいます。
使い方(数学)
基本的に初見問題は解説する必要があります。その際に活用したいのが例題部分に該当する「学習の基本」という欄ですね↓
「問題」のすぐ下に「解」が書いてあります。この欄をうまく活用しましょう。
まずは「解」の部分を何かで隠して問題を読んでもらいます。(計算問題なら問題をノートに写してもらいます)計算なら講師が読み上げるのもよしです。
その後解き方を解説します。問題のポイントやどの部分に注目すれば良いのかなどを説明して自力でできそうだったらそのまま解かせる、厳しそう、あるいはどうやって教えたら良いか分からなくなった場合は、「解」の部分を読みましょう。
例題の理解の度合いを見て、自力で行けそうだったら下の問題を自力で解かせる。ちょっとまだ厳しそうだった場合は、下の問題も一緒に解いてあげてください
例題問題である「学習の基本」で解き方を説明したら、次は下の問題に取り組んでもらいます。
↑(1)など問題番号の横に四角がついてます。
四角が灰色になっているものがありますが、これは灰色だけをやれば一通り単元が習得できるようになっています。ですので、まずは灰色の問題だけをやらせて単元を一周させてください。(早く一周することも重要なので)
もし正答率が低く、理解度がまだ十分でなさそうな時は白の問題も追加で演習させるのが良いです。
解いた問題は赤ペン等でチェックを入れてください。↑これは、どこまで解いたかを一眼で分かるようにし、後日他の講師が見ても進度が分かるようにするための工夫です。
また、間違えた問題についても❌をつけるかマーカーで印をつけるかで目立つようにしてください。後日、復習する際にその部分を重点的に復習すると効果的です。たまに、前間違えた問題にあえて戻るのも手です。
マイクリアについて
当初は、新中問とオンリーワンのみで運営していたのですが、両教材のレベルにあまりにも開きがありすぎたので、その中間的なレベルであるマイクリアを採用しました。マイクリアは新中問と同じ出版社の問題集で、新中問と内容が対応しており相性が非常に良いです。
平たく言えば新中問の下位互換(言い方は失礼な気がしますがあくまでレベル的な話)のような問題集です。難しすぎる問題は排除され、かつ書き込み式となっています。書き込み式なので新中問より問題数は少なくなってしまいます。
オンリーワンについて
書き込み式の教材です。問題量が豊富で、反復練習をするのに良い教材です。また、書き込み式なのでどこまで進んだかが一眼で分かりやすくモチベーションが上がりやすいのと学習管理がしやすいのが利点です。
応用問題が少ないので、高いレベルは期待できないですが、勉強苦手な子を普通レベルまで引き上げるには非常に効果的な問題集です。
書き込み式なので、反復練習ができないのが欠点なので、もし問題が不足する場合は別途、オンライン教材を印刷するなりスマホでやるなりして対応する必要があります。
使い方(数学)
「例題」→「類題」→「練習」→「確認問題」で構成されてきます。
「例題」の部分は新規の学習内容になるので解説が必要です。あっさり理解できるのであれば「例題」のみポンポン進めていくというやり方もあります。
「例題」には、解き方をメモさせて、分からなくなった時はこのオンリーワンを見れば良い。という状態にさせましょう。
勉強苦手層はノートを書いても、失くしたりノート自体を忘れたりするので、情報をこのオンリーワンに一元化していくのが良いでしょう
「類題」ができているなっとなったら「練習問題」は宿題にして、次の「例題」に進むのがいいでしょう
教材の良さを最大限引き出せ
以上、今回は数学を例に説明しましたが、とりあえず2種類の教材を使っていて、それぞれの特徴や利点を理解して指導して貰えばと思います。
昔はオリジナルで教材を作ってみようかと思ったり、ネットの無料教材を活用していた時期もありましたが、やはりプロが作った問題集は質が違います。
ただただ問題を解かせるのは良くないので、問題集の良い特性をとことん利用しましょう。
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