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エスパーかな?と疑っている友達を罠(ごめんなさい)にかけた話 #やってみた大賞

みんなはエスパー(超能力者)に会ったことがあるかな? あるよね! 私もあるよ。友人の一人が明らかに私の心を読んでいるみたいなんだ。きっとみんなの周りにもいるよね、そういう人!

これは私が友人A君をエスパーなのでは? と疑った出来事の記録です。

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ある日私はA君に仕事の相談に乗ってもらおうと思ってスマホを手に取った。

LINEを開こうと思って指を画面に近づけた、その瞬間! 電話がかかってきた。

そう、A君から。A君は私の心を読んでいるから、“LINEよりも電話の方が速いのに”と思って電話してきたのだ(と今はもう分かっている)。

こんなことでは驚かないぞ。確かに数十年の付き合いで初めて電話をもらった瞬間と、普段はめったにしないLINEをした瞬間が全く同じだったけど。でも「偶然」って言葉があるもんね。

私は自分もLINEするつもりだったことを伝えた上で、先に要件を話していいとA君に言った(上から目線?)。


するとA君は

「仕事のことで相談に乗ってもらいたいことがあって」

今、私がLINEに書こうと思った言葉を一言一句違わずに言った。驚きのあまり無言になった。

「明後日、○○県××市△△区でイベントをやるんだけど、人手が足りなくてさ。誰か手伝ってもらえそうな人、知らない?」

「えええええーっ」

今度こそ、声が出た。えええええーっ、明後日って急すぎない?という意味ではなく(それもあるけど)、こんなに狭い地域を限定しているのに、その場所がまさかの30年来の親友が住んでいる場所なのだ。

A君は私の心の中のアドレス帳(?)を読んで

「あ、三田さん(私)って△△区に親友が住んでいるんだ。じゃあ、その人に紹介してもらって、手伝ってもらえるよう頼んでみよう」。そう思ったのだ。


ついに見つけたのだ、エスパーを(いや別に探していたわけではないのだが…)。証拠をつかんだぞ!

「ホントはエスパーなんだよね? そうでしょ? エスパーだから、私がLINEしようとした瞬間に、気を遣って(?)電話をくれたんだよね? エスパーだから、私の親友が△△区にいると知っていて、それで電話したんだよね?」

私は興奮した。A君は否定しているようだったが、私の耳には入らなかった。


ん? 私たちってなんで電話しているんだったっけ?

 

そうだった、そうだった。イベントは明後日で、きっとA君は急いでいる。

私は親友を紹介し(もちろん当人の許可を得た上で)、自分の相談にも乗ってもらい、驚きの出来事は終わった。

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気持ちが落ち着いた後に、A君との共通の友人BちゃんにLINEした。

「忙しいところに悪いけど、さっき、びっくりしたことがあって。A君ってエスパーなんだよ。今日私の心を読んだの」

一連の出来事を報告した。

「エスパーなんでしょ? って聞いたら否定してたけど。きっと内緒にしないといけないんだよね。知らん顔してあげようね」

200%ガチで言ったのに、Bちゃんからは動物が笑い転げるスタンプが返ってきただけだった。


それにしても、A君、どうやって超能力手に入れたんだろ?

私もエスパーになりたいのだが。

みんなに内緒にするから教えてくれない?

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あれ、これ「#やってみた大賞」だよ?ハッシュタグ間違っていませんか?と思ってくださった皆さま。

心配してくださって、ありがとう。

でも大丈夫。間違っていないのです。

これは罠なのです、A君がエスパーであることの証拠を重ねるための。A君に罠をかけることを「#やってみた」。

A君は私の心を読んでいる。だから、A君をネタにして記事を書いたことも知っているはずなのです。

だから、この記事をアップした瞬間に…!

三田綾子


(難聴者ではありますが、工夫すればスマホで会話することができます。ただ、このときは何回か聞き返したかも汗)


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