七十二候 麦秋至(むぎのときいたる)
七十二候「麦秋至(むぎのときいたる)」
5/31~5日間です
麦秋でむぎのとき、と読むように
何となく秋のイメージがついてまわりますが
麦の収穫期は初夏です
投稿でも田植えの様子がちらほらありますが
二毛作ですとちょうどこの辺が
稲作への切り替えになるらしく
4月末が霜止出苗(しもやみてなえいずる)
ですから、そこから5月の間に
徐々に麦刈を終わらせて稲へと移行する
時期が始まっていることが読み取れます
麦、ひえ、あわとよく聞くように
過去、白米と比べて上等ではない食事の
代名詞のように扱われた麦
実際のところ、白米よりも栄養価が高いので
雑穀と並べて麦飯も再評価されています
さて、麦ですが
ひえ、あわが水田に対応した
稲作に代わる緊急代替作物であるのに対し
麦は畑作です
作付けのこういった違いに
どういうメリットがあったのかというと
まず育成時期が違うので
二毛作や三毛作にも便利だったというのと
稲作にあまり適さない
寒冷地や高地に重宝されていたという
主にこの二点でしょうか
パンの代名詞みたいなところがあり
小麦のイメージは敗戦後あるいは
文明開化からと思ってしまうのですが
麦そのものは結構伝統的な和食文化の中に
あるんですよね
製粉の機械化は蒸気機関が登場する18世紀
ですがそれ以前(オリエント史=紀元前)
から回転石臼と水車や風車の絡繰りは
考案されていたので
製粉の歴史を見ればいかに小麦が太古から
食されていたのかも読み取れます
実際、稲よりも恐らく古い
軽く上げるだけでも、饅頭とかね
あれはパンより前に存在する
麦由来の和食代表格です
他にも
うどん、そば、そうめん、きしめん
このあたりの麺類は室町時代に
僧侶のおやつとして登場したのだとか
(饅頭は鎌倉時代らしいですよ)
私は麦あんまり身体にあってないんです
麦特有のグルテンが
なんか駄目なんですよね
いわゆる糖質制限ならぬグルテンフリーを
緩く実践したら睡眠、胃腸、肌の調子がいい
なんとなくですが、やっぱり日本人は
粉ものがあんまり
身体にあってないんじゃないかな
お魚とお野菜と食べて汁を飲む生活が
私にはあってるなあと
ぼんやり思ったりするnosh常食者でした
皆さんも食生活には気を付けて