もう少しだけ

22:30頃に電話大丈夫ですか?

私が、日々に疲れ果てて辛いと言ったら、電話しようと言ってくれた。雨が降る中、駐車場に停めた車の中で、電話を待った。約1年3ヶ月ぶりの電話。待ってる時間は、緊張してソワソワしてTwitterやインスタを見ては、閉じてを繰り返し、22:30を数分過ぎた頃に電話が鳴った。「もしもし、お久しぶりです」の声に、全身が幸せに満ちた気がした。この声好きだなあってやっぱり思う。

最近のことを話した、お互い大変だよねって。それから、音楽の話をした。電話の後ろから音楽が流れてきて、「〇〇?」と聞くと、そうそう最近流してる。と彼は言う。彼が好きだったバンドをこの前聴いてたらって話をすると、このバンドはここがいいんだよ。って嬉しそうに教えてくれた。自分が知ってる曲が流れて、これ好き!って言うと、俺も好きって返ってくる。好きを共有できるって幸せだなあって感じた。それから、浅野いにお先生のソラニンの話になった。あの映画がいいんよね〜、千と千尋の神隠し以来にDVD買ったもん。って言ってるのも何だかおかしくて笑えた。世代が違うから、ビデオデッキ知らないでしょ?って言われるけど、私もその世代だったよって伝えると、じゃあMDは?って張り合ってくるのもなんだか笑えた。

色々話してると、気付けば2時半を回ってた。明日は学校?って聞かれたから、8:30までには行かないとって言うと、じゃあ寝なきゃ!って、電話が終わる時間が迫ってくるのがすごく寂しくなった。雨が弱まるまで電話しようって言ってくれた。それから、聞こうと思っていた、私が好きって伝えたり、会いたいって言うの迷惑じゃない?と聞くと、笑って迷惑じゃないよ、大丈夫って言った。余計に電話を切りたくなくて、雨足が強くなることに少しばかり感謝した。
どうしても会いたい事を伝えると、感染予防をしているのに自分が感染源になるようなことは今は出来ないと言われた。電話切りたくないって言うと、笑って可愛いこと言うねー、と黙って私が帰る準備をするのを待ってくれた。

雨足が弱まる気配が無かったから、雨の中玄関まで走った。気付けば3:30だった。中に入りたくなくて、玄関先で少し話した。

好きです。って言えば、笑って、うん。と言う
そうじゃない時もあったけど、出会って今まで、ずっと好きです。大好きです。って言えば、笑って、うんそうだね。なんかドキドキするね。と言う
本当は、10月に会いたかったけど、多分無理だろうから、2月に国試あるから国試終わったら会いに行きたいって言うと、うん、いいよ待ってる。と言う
国試の前日電話しようって言ったら、いいよ、しようね。と言う

優しい声で、会っても無いのに、目の前に居るみたいに暖かくて、涙が出そうになる。

先日会って次会うのは来年、1年は会えないし、多分次会って告白しても振られる。どんなに気持ちが通っても、彼はいい結果を出すような人じゃないんだろうなって思う。優しさが酷だなって思う。

でもこの前初めて、私と話している時に、「俺」って一人称を使ってた。何気無いけど、すごく嬉しくて、幸せだった。叶わないなりに、幸せだと思える事がいくつもあって、宝になった。この先の事なんて、分からないけど、多分ふと彼を好きでいることに後悔するけど、彼のことを好きな自分は、生きてる中ですごくイキイキしてる。

もう少しだけ、頑張ってみるか。

#日記 #恋愛 #年の差 #遠距離 #電話


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?