どうでもいい話

最後に会った時は、私を見ようともしなかったなあ。って思うと、最初から答えは出てた気がする。

SNSで趣味を通して知り合って、人間性に惹かれて好きになった。
話をよく聴いてくれる人で、優しくて、でも脆くて、儚い人だった。人間味があって、感性も豊かだった。話せる時間は本当に楽しくて、私にだけ話してくれることが増えて、考えや思いを重ね合った時は世界で一番幸せだと思った。でも、私の受験くらいの時、彼は管理職に就いた。今まで以上に、連絡は取れないし、すれ違う日々に変わった。

でも、何とか都合をつけてもらって去年のGWに初めて会うことになった。
初めて会った日は、緊張して何も話せなかったけど、すごく愛おしい日になった。帰りのホームで抱きしめられた。自分で抱きしめたくせに、恥ずかしくてしゃがみ込む姿は、愛おしさそのものだった。
恥ずかしい…って言ってた。一回り以上離れている男の人がこんなに照れたりするんだって思った。

本当に帰る時に、今度は私が抱きしめた。また来ますね。って言ったら、

"はい、お待ちしてます。またね"
の一言がすごく嬉しかった。好きな人に会える瞬間って何物にも代えられない、愛しい時間で、大切な時間だった。

それからは、ほとんど連絡取れなくなって、夏休み前くらいに、また会えないか?って日程を伝えると、また、なんとか都合を付けてくれた。
その時の私は、本当に好きなのか分からなくなっていた。忙しい彼に、迷惑しかかけられないと思っていた。実際彼の重荷になっていたはずだ。

そして、彼とは別に連絡をとっていたとある女性(彼のことが昔好きだった人)に、彼と会う前日に、私は彼のことが今も好きなんだと思う。と言われた。

私は、彼も彼女も大切だと思っていたから、すごくショックだったし、彼は私のLINEには返信しないが、彼女とは頻繁に連絡を取っていた。彼女から、彼の話を持ち出されると、嫉妬と悲しみに襲われた。

そんな中、会った日は、何も楽しいと感じなかった。私と話すよりスマホに目を向け、彼女と連絡を取っているようだった。辛かったけど、そんな気持ちは彼が知る必要は無いと、頑張って笑顔を保った。
その日は、彼の家に泊まった。何もなかったけど、好きな人に抱きしめてもらうのは、こんなにも幸せになるものなのか。と感じた。次の日は、2人でゴロゴロして過ごした。その時間が一生続けばいいのにと思った。

帰り際には、前回のような寂しさはお互いになく、終わるってこういうのだろうなって思った。

その二ヶ月後くらいに、気持ちを伝えた。もちろん、振られた。
でも、私の悪かったところは、食い下がってしまったところだった。どうしても繋がっていたい何かがあったのだろう。
私も冷静になり、後日連絡をとって、ありがとうと伝えることが出来た。

ありがとうってその時は思えたのに、今になって、まだ、会いたいと思ってる自分がいる事に、呆れる。

初恋だったなあと思う。どんなに好きな人が出来て、付き合った人がいたとしても、ちゃんと人を好きになるということを知ったのも彼だった。

最近は、思い出しては、会いたくなるような日々だ。でも、もうお互いにとって良くないのも分かってる。だから、なにか熱中できるものを早く見つけたいと思う今日この頃。

まだ好きだなあ。傷付いてるのに、思い出が離してくれないなあ。難しいな。

#恋愛 #恋 #失恋 #日記

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