vol.14 世迷言を笹舟に乗せて…日々の思い出事を書き記す

いっ、忙しすぎ…!!!やること多すぎ。お盆前、お盆明けでタスクが多すぎて手が回らない。何とか目途が立ちそうにはなってきたけれど、気分的にしんどい。

やるべきことが手を付けられずに放置されていくストレスは半端ないね。家でも仕事でも。

最近は、仕事でデザインの仕事がめっきり増えたので、時間がかかる…。いや、コーディングでも分からないところを調べたりとかエラーに費やす時間はたくさんあるのだけれど、デザインは特殊な時間の使い方をするよね。

気分がのってこないと、そのデザインの世界に入らないと、まったく進まない。いつまで経っても画面は真っ白。依頼を受けて、そのイメージを膨らませて、方向性が決まるまでがすごいストレス…!書き損じのようなデザインが出来ては消して、また作って…。早く進めたいのに!

えぇ、進みませんよ。なかなか。だって、クライアント側も何を作りたいかわかっていないもの。そして、営業の人もキャッチコピー1つだけ持って依頼に来るし。色々想像を働かせて潜在的な意向を汲み取り、それをフレームに書き起こしてみる。そして、デザインを作っていく。

デザインをゼロから作る場合の、最初の掴みの部分になる、伝えたいキャッチコピーやパーツなんかがある程度形になると、ほっとして周りの部分を作ることができる。

でも、この最初の掴みの部分が仕上がるまでは、正直悪夢。すごい感性豊かでデザインが天職と言えるデザイナーさんなら、こんな風に悩まないのかもしれないけれど、私はそうではないのでね。

何かパーツを配置するたびに、心の中でツッコミが入る。
「何コレ、ださっ!!!」
「最悪、ド素人みたいなデザインやん」
「うわ…、あり得ない色使い。絵具を適当にぶちまけたってそんな色にはならないよ!」
「〇〇年デザインやってきて、この程度かい!」
「このデザインの単価を考えなよ!何時間もかけたら赤字だよ!」
「これ、営業の人がお客様に見せられないよ、恥ずかしくてさ!」
「なんで、何ひとつ自分で描き起こせないの!」
「このデザインと色は古いよ!!!」
「素材集使いまくりじゃないかい!!!」
等々。

自分で自分にツッコミを入れて、泣きたくなる。

これじゃ、駄目だよね。。。
こんなツッコミの最中にデザインするなんて。
もう少し、自分を労わったら。

上手くデザイン出来た時のことを思い出して。
お客さんや営業の人に喜んでもらった時のことを頭に思い浮かべて。
ある程度、セオリーを積んできたのだから、まずはそれを使ってみて。

「尖ろうとしないでください。」
「文章は結局間に合わせのものでしかないのです。」

これは、村上春樹の言葉だったと思う。
商業デザインにも多少当てはまるだろうか、否か。

デザインとは不思議なもので、上手くいかない時は全く駄目だけれど、時々神がかったようにすんなり上手く仕上がる時もある。こちらのテイストとお客様のご要望が重なりあった時。あれは気持ちがいいね。

別にお客様はあまりデザインにうるさく言ってこないんだけどね。何となく、求められるデザインとか、社風とか商品のテイストで決まっていくから、それに合わせないといけないし。

あと、一生懸命確認してくれたり返事をくれるお客様だと、余計に頑張ってしまうよね。なんか、感情移入してしまう。広告などの仕事をしていると、お客様の会社の事情なんかがわかってしまう時があり、そんな時は何とかしてあげたいと思うことも多い。反対に、お金はいくらでもあるから!といった感じで上から目線だと、こちらとしても感情移入しにくい。だからと言って手抜きはしないけれど。

さて、今月作り上げたデザインとコーディングが遂にネット上に放たれた。嬉しい。自分の子供みたいだから。広告も打ったみたい。売れてくれるといいな。。。



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