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Anthropic(アンソロピック)の生成AI「Claude 2」とは?できることや使い方、APIについて徹底解説

こんにちは、ネッコスの井口です!

ここ最近は、チャットAI「ChatGPT」が何かと世間を騒がせていますね。
弊社にもChatGPTでできることについてのお問い合わせが増えていて、話題性の高さを感じています。
そんなChatGPTの競合とも言えるチャットAI「Claude」をご存知でしょうか?

この記事では、チャットAI「Claude」を開発したAnthropicという企業についての読み方や設立の経緯、「Claude 2」でできることや使い方、APIについて徹底解説していきたいと思います。

Anthropicとは?読み方や設立の経緯

Anthropicはアンソロピックと読みます。この企業はChatGPTを開発したOpenAIの元社員によって設立された、アメリカのAI(人工知能)のスタートアップ企業です。
スタートアップのためまだまだ成長過程にある企業ではありつつも、ZOOMからの出資の他2022年からGoogle Cloudと提携し4億ドル近くの投資を受けるなど、何かを話題になっています。

Claude 2でできることと使い方

Anthropicが2023年3月に公開した自社開発のチャットAI「Claude」。ChatGPTやGoogle Bardの競合と言えます。
当初から話題になっていましたが、2023年7月11日にClaudeの第2世代である「Claude 2」を発表しました。
今回ClaudeからClaude 2に強化されましたが、Claude 2には以下のような特徴があります。

■特徴

・最大10万トークンに対応、75,000文字も入力可能
→これはなんとGPT-4の3倍以上(GPT4は32,000トークンの制限あり)
・2つ以上のファイルを同時にアップして解析可能
→複数のファイルについて共通点や変更点、それぞれを照らし合わせた質問などが可能
・司法試験の選択問題で76.5%正解
・API が遥かに安い
→ChatGPTに比べると4倍以上安い

Claude 2でできること

Claude 2もChatGPTやGoogle Bardとできることに大きな差異はありません。

・様々な文献や書物などの要約
・研究のサポート
・情報検索
・共同執筆、記事執筆サポート
・質疑応答
・コードの作成

Claude 2でできること

コーディングスキルについてはややClaude 2の方が優秀という噂なので、コーディングにはChatGPTではなく Claude 2を使用した方が効率化が図れ、なおかつ間違いの少ないものになりそうです。

使い方についてですが、ChatGPT同様にWebサイト経由で誰でも無料で使うことが出来ます。

ChatGPTと何が違うのか?

Claudeが数ある競合と差別化を図るポイントとしては以下の差異があります。

1.有害な回答が少ない

アンソロピック社はClaudeについて 「親切で正直で無害なAIシステム 」と表現しています。
他の競合AIに比べ回答の質にこだわっている、といった点が1つの差別化として挙げられます。とはいえ、AIの精度については競合を大きく追い越すほどの差異はなさそうです。

2.対応しているファイル形式は豊富ではない

使ってみたところ、対応しているファイル形式はそこまで多くはなく非対応の場合は拡張子を変更する必要があります。
複数のファイルを同時読み込みできる点は素晴らしいですが、対応の幅を広げるという課題は残っていそうです。

3.10万トークンまでの入力をサポート

先述している通り10万トークンは圧倒的と言えますし、ここが一番大きなポイントではないでしょうか。
回答の質と合わせても、利用用途によってはChatGPTを凌ぐ良質なAIと言えるでしょう。

Claude 2 APIの料金は?日本では使える?

GPT-4 API(32Kコンテキスト)は100万ドルあたり60ドル、完了までに120ドルかかるので、決して安くはありません。
その点、Claude 2 APIの料金は先代と変わらず1000単語の生成当たり約0.0465ドル。ChatGPTに比べると4~5倍安く、遥かにお得です。

ではClaude 2を使えばもっとお得にAIサービスを開発できるのでは…?と思いますが、2023年7月現在では、Claude 2はアメリカとイギリスのみ利用可能です。
VPNやOperaブラウザ (無料) を利用してアクセスすることは可能ですが、日本をはじめとする他の地域でのリリースについては“鋭意努力中”ということなので、APIの利用地域拡大まで待つのが賢明でしょう。

まとめ

Anthropic(アンソロピック)の生成AI「Claude 2」について簡単にまとめていきましたが、いかがでしたでしょうか。

AIについては海外の各社が技術や性能を争う形となり、今後さらに激化するであろう予測。日本はまだまだ遅れをとっていますが、AIで何かサービスを開始したいと考える企業は年々増加傾向にあります。

「AIを使ってカスタマーサポートをしたい」
「AIで記事の自動生成ツールを開発したい」

などなど、ご要望があれば、ぜひネッコスにご相談ください。


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