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ゲーム、健康管理とシーンの活性化

概要

ゲームをプレイするのに健康管理が重要だ、という記事。プロゲーマーではない一般的なプレイヤーにもそれは当てはまる。
そして「興味や関心は循環してシーンの活性化に還元される」ということについて述べる。

考えることになったきっかけ

筆者はZeta Division所属ストリーマーのk4senさんが好きで、配信をよく視聴している。
2022年の8月頃、「オンラインk4senフェス」という視聴者と交流するイベントが配信された。

その中で体育系の学問を学んでいる視聴者がk4senさんに問いかけた。「eスポーツ選手のパフォーマンス向上のために何かできることはありませんか?」と。

それに対してk4senさんは「健康管理。運動や食事の管理をもっと気軽にできたほうがいい」と答えた。

今のプロゲーマーはゲーミングハウスに所属ではなく、在宅の選手が多くなっている。社会に出たことがなく、若くてそのままプロゲーマーになっている人も多い。だから食事や運動など健康管理に対する知識が乏しい。何をやったらいいのかわからない。
そこをオンラインでトレーナーのような形でサポートしてくれるといいと思う。

k4senさんの発言から要約

FPSシーンに長く関わっている人物であり、自身もチームに所属しているストリーマーで、選手との距離も近い。この意見はeスポーツの現場で起こり得る問題を、高い解像度で捉えていると思った。

「なんか今日調子悪いなー」の理由

別にプロゲーマーでなくても、ゲームをする人なら誰しもが感じたことがあるだろう。
FPSでもMOBAでも、格闘ゲームでも高難易度のアクションゲームでも。「なんか今日調子悪いなー」と。

もちろんプレイングそのものに問題があって、パフォーマンスを発揮できないこともあるだろう。しかし、それ以前に自分自身の体調が整っていないことも多々あるのではないだろうか。

ちゃんと食事をしていなかったり、夜更かしのせいで睡眠不足だったりするのだ。
社会人なら尚更だ。仕事が終わって疲れているときに、息抜きでゲームでもしようかとやってみたら全く上手くいかないなんてことはよくある。

プレイが上手くいかなかったとき、具体的なプレイングのフィードバックの前でも後でもいい。別の角度から振り返るといいかもしれない。
「食事、睡眠、運動に問題はないか?」と。
ゲームをプレイするのに健康管理は重要だ。特に競技性の高いゲームにおいては。

興味や関心は循環していく

フィジカルなスポーツ選手に、医師や栄養士がアドバイスをするというのは何も珍しいことではない。
これからはeスポーツの世界でも増えていくだろう。医学や栄養学が人類にもたらす恩恵を考えれば当然のことだ。

そして、有識者からトッププロを経て得られる知見が、アマチュアのプレイヤーに影響を与えるのも、全く同じ構造をしている。

「試合前には必ず食事をするようにしてます。あまりお腹いっぱいだと判断が鈍るので少なめに」
「試合前日はよく眠れるように、安眠グッズをホテルに色々と持ち込んでますね」

上記の発言にフィジカルとeスポーツのボーダーは感じられない。どちらのプロ選手であってもおかしくない。そして一般人である我々にとって意味のある情報となるのも同じだ。

より多くの一般人が興味、関心を持って動向を注視するようになると、シーンの規模は大きくなっていく。意味のある情報を得られた人々は、シーンの活性化によって間接的に選手へ還元できる。
人々の興味や関心が循環していくのだ。

Zeta DivisionやNortheption、PulverexやFC destroyの選手が、適切で無理のない健康管理によって今以上のパフォーマンスを発揮するようになる。注目を集め、人々がそれを参考にして自分もより良いプレイができるようになる。観戦ももっと楽しくなる。

そんなシーンが醸成されていくのを願っている。


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