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育児休業の使い方

業務効率化について記事を書き始める前に、新しいテーマが始まってしまい非常に恐縮ですが……

現在、妻が妊娠3ヶ月。つわりがとても辛い時期です。妻のつわりは、拒食の方に向かっており、食べる楽しみはなく空腹を感じるものの気持ち悪くて喉は通らないようです。
そん中なので、私も必死で仕事を終わらせたり、土日に仕事をしないように調整したりしています。

それ自体は別に良くて、一時的に家事負担が増えた程度なので今のところは問題なく仕事も家庭も回っています。
今日は、この先お腹の子供が育って行って、育児休業をとるか否かの判断をどうするべきか。迷っているポイントを語らせて欲しいと思います。

私の両親は、自宅兼店舗で自営業を営んでいましたので、当然私や兄弟を育てるときは、仕事をしながら育児を行うのが当然でした。私自身のことは覚えていませんが、末の弟が生まれたときは、よく仕事場にベビーカーを持ち込み、立ち仕事をしながら足でベビーカーを揺らしているのを見ていました。
幼いながらに、私も兄として、そして両親の力になりたくて、育児に参画していたことを覚えています。
おむつを変えたり、ミルクを飲ませたり。両親がご飯を食べている間は私が抱き抱えていたり。スポット参戦していたことを覚えています。

そんな父と母の姿を見ていた私は、家業を継がずに会社勤めの道を選びました。結婚をして、いずれ子どもが生まれたら。自分はきっと育児休業をとって子育てに専念する。そう信じて疑っていませんでした。

実際に、妻のお腹に子どもが宿るまでは。

いざ、妻のつわりが始まり、役所手続きや産院を決めたり、親になるための勉強を続けているうちに、ふと頭をよぎった両親の背中。あの、仕事も子育てもどっちも辞めない、どちらかを犠牲にすることなくどっちもやり遂げたあの人たちの姿。
それを思い出して、私もあの人たちができたことをやり遂げたい。そんなふうに思うようになりました。

かつての世の中では不可能でした。仕事は会社に行かなければ何もできないからです。
しかし私は幸運にも、4年ほど前から海外拠点を日本から支援する仕事に従事しており、コロナ禍になる前からオンライン会議・モバイルPCを活用していつでもどこでも誰とでも仕事をする、そういう環境にいました。

そして時は2020年。新型コロナウィルスの恐怖が全世界を包むと同時に、それに抗うべく生まれた新しい働き方。デジタル化を推し進めた出勤しなくても成果を出すという働き方、それを許容する社会の変化。
今なら、会社勤めのサラリーマンでも、休業することなく仕事しながら子どもを育てる、そんな環境が整っているのではないか。今ならば、欲張って二兎を追い二兎を得られるのではないか。そう思うようになりました。

男性の育児参画の方法として、育児休業はとても有効だと思います。特に、親になるまで小さな子供の面倒を観る経験がなかった人にとって、子育ては常に未知との遭遇。少しでも肉体的・心理的な負担を減らすべく、一旦は仕事をお休みして育児に専念するということは、とても良い取り組みだと思います。

しかし、過去に類似の経験があり、経済的にも休業せずに仕事を続ける方が良いという家庭だってある。そんな人たちがどうやってその難局を乗り越えるのか。その方法の一つの事例になれたら。そんなことを思っています。

一方でこの考え方は、とても個人的な、私以外にはなんのメリットもない、独りよがりで我が儘でくだらないセンチメンタルでしかない、ということも自覚しています。
妻にとっては不安要素でしかない。乗り越えることになんのメリットもない不要な制約がのしかかるだけ。
職場にとっては中途半端な戦力で使いづらく、社会としてもせっかく男性が育児休業することを許容されてきたところなのに冷水をかけるような。そんな勝手な考え方だと思います。

その狭間で、私自身のプライドも捨てたくはない。やり切ればいいんだろう、と思いながら、やり切れなかった時に妻にかかる負担の大きさ。純粋に不安を覚えてしまうだろうということ。それを考えるとどれほど言葉を尽くしても取り切れない不安がある以上、素直に育児休業をとって一緒に親になっていく。

そのどちらを選ぶか。もう少しだけ悩もうと思っています。

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