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地域密着型通所介護施設の問題あるスタッフゥ〜

業種を明らかにして話題にするということは顧問先ではないということ、一時期関わりがあったとしても、ほんの少しの間。
今回は、ほとんどつながりを持たない地域密着型通所介護施設でおこった昔の出来事をお話ししたい。

介護業界、おそらくどの介護施設でも人手が足りない状態なので、求職者と出会えることはありがたいもの。しかし誰でもいいというわけにはいかない。介護技術、ノウハウ、知識ももちろんだが、利用者やその家族との関係を良好に構築できない人は長続きしないのも事実だ。(定着率が悪く回転が早い傾向)

そんななか、40代女性を雇い入れた。この業界は未経験だ。
4か月間の試用期間を準備したが、今のところ一向に能力向上が見られない。お世辞にも勤務態度も良好とはいえない。指示を聞かない、業務とはかけ離れたことをする、上司に反抗的、多めの休憩時間を取る、その割に権利意識は高く自己主張が激しい。

知り合いを通じてこの問題が当職へ寄せられた。
当該職員の今までの言動や、施設からの業務命令、話し合いの場でのやりとりは全て議事録にまとめられている。(立派だ!)

これ以上、何をアドバイスすればいいのだろう??
(1)施設からあっせん申し立て? 労働審判?
(2)合意退職を目指す?
(3)就業規則に基づいて解雇?

そのとき、こう回答したはずだ。
(A)試用期間延長の定めがあれば、それに従い、理由を告げて2〜3か月ほど延長し、(定めがない場合は、本人にその理由を告げて、できれば同意を得て延長する)教育を徹底していき、能力・勤務成績・態度が向上することに期待しつつ、その記録を随時残しておく。
(B)延長期間中、業務命令違反、素行不良等で就業規則に触れる場合は、恐れることなく懲戒処分に付すとともに、(定めがあれば)氏名を伏せて事業所内公表。
(C)延長された試用期間満了後、正規従業員に移行できない場合は、退職勧奨を先行して、応じない場合は解雇やむなし。(就業規則の定める解雇事由に該当している必要あり)

地域密着型通所介護施設は、人員基準の定員(利用者の数)が18人以下(19人未満という定め方をしている)なので、スタッフは少数でチームとして運営している。この体制が崩れると業務がスムーズに運ばないだけでなく、良質なスタッフが離れていることもある。

今回の件は、顧問先ではなく従業員情報も把握していないため、施設寄りの回答にならざるを得ないが、現時点ではこれが回答の限界。

当事務所でも、介護業界に限らず、今年は解雇、懲戒処分、雇い止めの案件が非常に多い。

(昔の出来事ですが、内容に修正、創作を加えています。)

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