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平成28年10月、社保加入適用拡大で起こったこと

28年10月当時、社会保険加入の適用拡大事業所数はおよそ15事業所。
そのほぼ全部で、社保加入の当落線上にいた従業員が各事業所ごとに1、2名いた。
その従業員にアナウンスする際、積極的に加入を喜ぶ者もいれば、拒否姿勢を示す者もいて、それは予想通りである。

加入を喜ぶものに対しては、当落線上にある以上、手取り額は大きく減ってしまうことがあり説明する必要があった。

一方で加入を拒否する従業員には、本人の好き嫌いを問わない強制適用であることを説明し、場合によっては事業所の同意を得て労働条件を低く変更し、所定労働時間を20時間未満にするなど対策をとることもあった。

また、シフト制の場合、契約書に所定労働日数や労働時間が書かれていない場合も多く(「シフト表で定める・・・」など)、その場合、年ベースから週に割り戻して算出するなど、28年10月の1か月間は慌ただしかった記憶がある。

そして、令和4年10月、100人超えの厚生年金加入者数がいる事業所が適用拡大となり、これによって弊所のほぼ9割以上の事業所が適用対象となるが、6年前の経験から日本年金機構からの事前通知なども含めて準備は万端だ。


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