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ぼくが学生団体で学んだこと vol.1

はじめに

初めての note の投稿がこんなお題になるとは。

元々ブログというものがあまり得意ではないんです。せっかく書き上げても、やっぱり他人に見せるものじゃないってボツにしてしまう。妥協できない性格なので。あと、アイディアがすべて出揃うまで筆を取れないのも、悩みの種でした。そこで、今回は連載形式にしてみます。これなら、考えがまとまったものからアウトプットできる。

簡単な自己紹介を。とある国立の大学の学生で、イベントの運営をする学生団体2つに所属していました。どちらも2年生で主要な役職を務めて、秋に引退しました。そこで学んだことを、備忘録としてまとめておこうと思います。

初回のテーマは、色々考えた結果「モノサシを選ぶ」にしました。

モノサシを選ぶ

意思決定は難しい。ミーティングでよくありがちなのは、議論が迷走して、なんとも煮え切らないまま時間が過ぎてしまうこと。こうしたモヤモヤをなくすためには、意思決定の尺度・モノサシを上手に選ぶことが大事だと思う。

「べき論」とか、一般論としての良し悪しを語り始めると、議論が宙に浮く。そんなもの、組織をまったく知らない門外漢でもできるんだから、話すだけ時間のムダだ。これまでの経緯や組織の特徴をよく理解した上で、地に足のついた議論をするべきだ。

経験談を持ち出したところで、高々20年しか生きていない人間の経験のどこに説得力があるというんだ(煽り) よそでの経験を活かすのは構わないが、問題解決に繋がりそうな経験を選べるほどの経験のバリエーションを持っていることが前提になる。

営利企業であれば「自社の利益に貢献するか」というモノサシが大きなウェイトを占めると思うが、お金を稼ぐことに主眼を置いていない多くの学生団体にとって、重要度は高くない。

もう1つ企業と違うのは、学生団体には異動がめったにないという点だ。1年生の春に入った部署に、引退するまで居続ける人が多い。その弊害で、組織全体に関わる話し合いでも「ポジショントーク」が多くなりがちなのだ。その理由は単純。自己中心的なモノサシが一番使い慣れていて都合がいいからだ。

状況に応じてモノサシを使い分ける能力も大事だが、その中で普段から使い慣れたモノサシをいくつか持っておくと、いざという時に迷いが生まれずに決断できる。僕は「この団体の理念に適しているか」というモノサシを大切にしてきた。公益性のある団体として、効率性とか実現可能性といった運営側の都合を優先させたくなかったし「お客様第一主義」のような空っぽな掛け声のもとで他者基準に振り回されたくもない。中立性が保たれるこのモノサシは、自分の迷いを無くしてくれる大事なお守りでもあった。それに、理念の共通認識が出来上がっていれば、案外この決断は多数決でもできてしまうくらい簡単になるはずだ。

ただ、決断を早めるというのは、裏を返せば思考を停止させるということでもある。「モノ」が出来上がる前からモノサシを振り回しても何も測れやしない。まずは様々な要素が複雑に絡み合う問題を丁寧に紐解くこと。モノサシは最終決定の道具だ。

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