古墳『驚くべき古代の高度な土木技術』

皆さん、古代に築かれた古墳には現代から見ても高度な土木技術があったのを御存知でしょうか?
むしろ現代に築いた土木工事が大雨で崩落したり土砂崩れを起こすのとは対照的に長い期間残存しているのです!
これには、①排水技術 ②土盛り ③立地 などに極めて優れた技術と設計が取り込まれています。
そうしないと小高い山のような円墳が崩れずに残る事は無かったはずなのです。
斜面は30度以上の傾斜は現在でも取りません(専門家の話)。
それでは、古代の古墳(円墳など)はどうだったでしょうか?
約25度程度の傾斜で築かれています。
そう!古代人はチャ~ンと知っていました。

古墳の造り方


様々な古墳の評価があります。例えば、
『古墳の造りは当時最新の土木技術が用いられています。横穴式石室は1500年間近くも崩れない造りで、現在の技術でも難しいほどだそうです。内部は長さ10m、高さ2~3mと広々としています。夏は涼しく冬は暖かい事もあって、江戸時代には古墳としての存在を忘れられていたのか?何者かが居住した形跡も有りました。』
この他、土木工学者による評価も
土木史学的に見た古墳築造の合理性と変化
ja (jst.go.jp)
などでご覧いただけます。
のように居住性も中々良かったようです。
皆さんご存知の【高松塚古墳】は、石室に周囲の空気を入れたことにより、あの有名な『高松塚古墳壁画』の劣化が急速に進んでしまいました。
これは石室を外気から遮断して100年以上経過しても極彩色の飛鳥美人を見せてくれています。
石棺には、朱が塗られた古墳も多くあります。
法隆寺の西にある『藤ノ木古墳』には、20㎏もの朱が使われていたとされています。
このように、現代から見ても天然素材によって見事なまでの古墳の築造技術があったのです。


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