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水素爆発・ヒンデンブルグ号の悲劇

 1937年5月6日アメリカ・ニュージャージー州レイクハーストで、ドイツの硬式飛行船ヒンデンブルク号が爆発・炎上して墜落した。
 今から、86年前の爆発事故であった。
 ヒンデンブルク号の墜落は驚くべきもので、予想外でした。

ヒンデンブルグ号の炎上・墜落

 ヒンデンブルグ号の到着を待ち構えた記者やカメラマンは大勢いましたが、爆発後の写真しか撮っていませんでした。
『火花が散った正確な瞬間を見逃していました』
要は、着火燃焼した原因が何であれ、一旦火が付けば水素が爆発してしまった、という事です。
 実は、ドイツは水素の危険性を認識していました。そしてヘリウムを使いたかったのですが、当時、ヘリウムの大量製造が出来たのは米国だけでした。
 このため、ドイツは水素を使ったわけです。
 ここで一つの教訓が得られます。
 危険性を認識して注意を払っていても、事故が起きることを完全に防ぐことは出来ないという事です。
 あれだけ注意を払って設計して開発される打ち上げロケットの爆発する瞬間を多く見かけます。
 リスク管理と言うのはこのようなものです。

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