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古代出雲はキリスト教国(第二弾)  ー『ノアの箱舟』が出雲に?…巨大神殿の暗示

 第二稿では、出雲の巨大神殿は何を目的として造られたのか?この謎に迫ってみましょう。
 少なくとも、高さが50mにも及ぶと推定される神殿にはそれなりの意味があったはずです。
 皆さんは、バビロニアに築かれたと言われるバベルの塔はご存知でしょう。
 実は、バベルの塔は、人類が神近づこうとして築いた『塔』の一つなのです。
 バベルの塔とは、
『メソポタミア文明の「塔」、または「ピラミッド」はジッグラトと呼ばれていました。ジッグラト【Ziggurat】とは「高い所」を意味し。「天と地」をつなぐものとされていました。「バベルの塔」とは、バビロンに建設されたジッグラトのことを指します。』
 バビロニアの位置は下図に示す地域でバビロン市になります。

バビロンの位置

 バベルの塔が実際にどのようなものであったかはよく分かっていませんが次のようにも描かれています。

バベルの塔想像図

 バベルの塔の話は神と人との深刻な葛藤を表しています。アダムとエバはその罪によって永遠の命を失い有限なる存在になった。しかし人の欲望は、永遠の命を願い、神に近づこうとする。それを象徴するものがバベルの塔の話しです。人は生き続けたいと云う欲望を持つと同時に、有限であるという絶望に苛まれるようになります。その矛盾の解決として人は自らを神にしようとします。それがバベルの塔の話である。
 天までも届く巨大な塔を建て始める。この時、人は一つにまとまっており、共通の言語を話していた。主は仰せになった『彼らが皆、一つの民、一つの言葉で、このような事をし始めたのなら、彼らがしようと思うことで、とどめられる事は無い(11章6節)』と、とどめられる事は無いとは、人が神になることを中止できない、と云うことを意味しています。人々はレンガやアスファルトを用いながら巨大な塔を着々と建設していきました。そんな人間たちを見ていたのが神様です。なるほど、人間たちの言葉が同じだとこのような塔を作り出すのか…。ならば私は人間たちを散らし、違う言語を喋るようにしてやろう。神は人が示した自らに対する傲慢な態度に恐れ、怒り、言語を混乱させて、塔の建設を中止させようとします。
 そして神は人々をそこ(バベル)から地の全面に散らしたのである。バベルとは乱れると云う意味である。神に近づこうとした人の、智慧や努力ははかなくも神の前では無力であることを証明しました。
 そして、神はそう言うと人間たちを全ての地に散らし、全地の言葉を乱しました。こうして人間たちの街づくりと塔建設は終わりを迎えました。
 地上に増えた人々の堕落(墜落)を見て、これを洪水で滅ぼすと「主と共に歩んだ正しい人」であったノア(当時500~600歳)に告げ、ノアに方舟の建設を命じた。
 ノアは神様に言われた通り方舟造りに精を出しました。そして、3階建てで内部に多くの小部屋を搭載した方舟が完成します。
 以上が聖書に表されたノアの方舟と、バベルの塔の物語である。
『わたしのいうことを聞きなさい。わたしの教えに耳をかたむけなさい。われわれの……により、大洪水が聖地を洗い流すだろう。人類の種をたやすために……。これが神々の集会の決定であり、宣言である。……あらゆる嵐、しかもはなはだ強大なのが、ひとたばになって襲ってきた。同時に、大洪水が聖域を洗い流した。七日と七夜、大洪水が国中を洗い流し、大舟は嵐のために大波の上でもてあそばれた。そののち、太陽神ウトゥがあらわれ、天と地を照らした。ジウスドラは大舟の窓をひらいた。英雄ウトゥは光を大舟のなかにさしこませた。』
 ちなみに一週間を七日で定義したのはユダヤ人で
バベル塔の各階は各曜日を示しているといわれています。1階[土星]、2階「木星」、3階[火星]、4階[太陽]、5階[金星]、6階[水星]、7階[月]』
のようです。
 このような塔はバビロンに限った訳では無く、神に近づこうとする塔は色々な時代に造られたようです。下図は、最古(紀元前604〜562年)とおもわれる「バベルの塔」の碑文(石に彫りつけられた文章)。黒い石に刻まれた石碑は、2500年前に新バビロニアを支配したネブカドネザル2世と、ジッグラト(メソポタミア文明の聖塔)が描かれています。

神殿が最上階に築かれた『バベルの塔』

そうです、出雲にやって来た人々は『神に近づこう』として巨大な神殿の建設を願ったのでしょうか?最上部には神殿が築かれ、『バベルの塔』を彷彿とさせます。

出雲の巨大神殿想像図

この『出雲に来た人々』の勇姿は、

出雲の戦士

さらに、この出雲の地に、下図のような墓も残しています(「日本の古代」宝島社より)

出雲に残された古墳

四角に造られた古墳は、キリスト教徒を意味するのかもしれません!
(なお、四隅の突出部は築造時の工事用斜面通路とも推定される)

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