東京出張決まったら読んで欲しいお土産小噺#2 what

さて、お土産を買うことの大切さを感じていただいたところで、どうすれば喜んでもらえるかという方法論に話を戻そう。お土産を買うというプロセスを5W1Hで捉え直すと、『私が新幹線に乗るまでに愛する家族のためにお金を払って』買うことは決まっているので、『何を、どこで』買うかというのがポイントである。

今回は『何を』買うべきかについて考える。

具体的な商品の名前は#0に書いたが、ここではもう少し抽象的に論じたい。私が思うに、東京出張の際のお土産に『何を』買うべきかという問いに言えることはただ一つ。

東京っぽいものを買わない

これに尽きる。

東京っぽいものを買わない

東京出張したからには、東京っぽいお土産を買うぞ!と意気込む気持ちはわからないでもないが、東京は日本のビジネスの中心地である。知らず知らずに潜在意識に広告が刷り込まれ、そして最終的には東京ばな奈を買うことになるであろう。

いや、東京ばな奈、美味しいんです、僕は好きですよ。ただ、東京ばな奈の素晴らしい点はあの味をそれなりに長い賞味期限でそれなりの安さで提供してる点であり、抜群の知名度、小分けできる個包装、定番+季節限定という飽きのこない商品展開とまぁ王道を突き進むTHEお土産として君臨している。いやいや王道はバナナよりイチゴでしょ!というツッコミに対しても、銀座のいちごケーキなる商品で真摯に対応してるあたり東京ばな奈グループ恐るべしである。会社の人へのお土産なら東京ばな奈で良い、というか東京ばな奈が良いと思う。しかし家へのお土産は違うと声を大にして言いたい。

お土産=美味しいスイーツと捉える

例えば広島に行ったら10人中8人はもみじ饅頭を買うのではないか。それはもみじ饅頭が抜群に美味しいというのもあるが、もみじ饅頭以上に買いたくなるような美味しそうなものが少ないという面もあるのではないだろうか。
その点、東京は世界の美食が集まる都市とも言われる。日本中から美味いものが集まっている中で商売を続けるのは並大抵のことではない。必然的に勝ち残っている店のレベルは非常に高い。ということで嫁子供の期待も必然高くなる。そこで東京ばな奈を買ってくるとまぁ確かに美味しいけども!他無かったんかい!という話になるのもまた必然である。

よって東京に出張する時に限り、お土産=美味しいスイーツと捉えた方が良い。いわゆるお土産としてのクオリティ、つまりポータビリティやアベイラビリティなどは一切無視して美味しいかどうか一点のみで判断して購入を決断すべきである。

そして、それを実現できる東京駅の素晴らしさについて次回余すことなくお伝えしたい。

自分の経験したことを文章にしていくことで、誰かの役に立てたら嬉しいとか、ただ書くことが楽しいとか、そういう風に私はなりたい。