ドローン飛行撮影 ー 補足:飛行における注意点編 ー ~ YouTuber への道のり ~ [Optical Arts Lab.]

基本的にドローンは、大自然の中で飛行させることとなります。
大自然を相手にしていれば、様々な環境に出くわすこととなり、あっという間に想定外はやってきます。
事前に知っておくこと、調査できる事は、いくら確認してもしすぎることはありません。

補1:飛行・撮影おける注意点(人口集中地域〔DID〕の確認)

第一章の『ルール(安全な飛行のためのアウトライン)』にて、飛行禁止箇所(飛行の場合は申請が必要)として、人口集中地域(DID)が対象となる事を紹介させて頂きました。
事前の飛行プランを計画する際に、下記のサイトなどで対象エリアか否かを確認ください。

・DJI フライトマップ
https://www.dji.com/jp/flysafe/no-fly

・国土地理院地理院地図
http://maps.gsi.go.jp/#8/35.563512/140.339355/&base=std&ls=std%7Cdid2010&blend=0&disp=11&lcd=kokuarea&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0&d=vl

・ドローン専用飛行支援サービス(SORAPASS)
https://www.sorapass.com/map/

人口集中地域
市区町村の区域内で人口密度が4,000人/km2以上の基本単位区(平成2年(1990年)以前は調査区)が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区に設定される。ただし、空港、港湾、工業地帯、公園など都市的傾向の強い基本単位区は人口密度が低くても人口集中地区に含まれる。英語による”Densely Inhabited District”を略して「DID」とも呼ばれる。

補2:天候の事前確認

ドローンを飛行する際に、飛行現場の当日の天候は最も考慮するポイントです。

最もドローンが苦手とする欠点が、雨と風である事。
飛行箇所が当日決定するような近隣ではない事。

などの背景により事前に検討する必要があります。

数日先の日程で天気予報が確認できるサイトおよび当日の風の状況を確認するサイトなどを紹介致します。

事前に264時間後(11日先)までの気象予報が可能な
『GPV 気象予報』
http://weather-gpv.info/

風の動きを視覚的に見ることができるサイト
『Windyty.com』
https://www.windytv.com/?37.403,138.933,5,m:eEpaj3c

計画時における飛行予定日時天候の確認

補3:撮影ポイントにおける注意点 - 海上 ー

①発着場所は砂のない所を選ぶ
ドローンの場合、離陸する際にダウンバーストを起こす為、砂の上に離陸させるとモーターに砂が入りモーターが回転しなくなる事も想定されます。モーターが回転しなくなってしまうと、ドローンが飛行できなくなってしまいます。
ヘリポートも重要ですが離陸場所はとても重要です。着陸は、草場を選ぶ、もしくはハンドキャッチ等をお勧め致します。
※ハンドキャッチについては、眼鏡やゴーグルなどを用意しましょう。

②風
陸上では、ほぼ無風であっても海上では数倍の風が吹いていることがあります。
また、海上では風向は安定しているとは限らず、様々な方向に振れています。
プロポから手を離さず、いつどこへ流されても大丈夫なように意識しながら操縦しましょう。
併せて、帰着方向が向かい風となる場合も注意が必要です。(帰着途中でバッテリー切れとなる事も想定されます)

③陸から海面上に入った瞬間、機体が下がる。
初の海飛行で陸上から海に出た瞬間、Phantomが急にカクッンと降下する事がよくあります。
そのような際は、落ち着いて上昇させて、一度、安定したホバリング状態を保ち、一呼吸おいてから再出発してください。

補4:撮影ポイント別の注意点 - 山間部 ー

①天気・風(風速・風向)
山の天候は変わりやすいと言われています。これは間違いありません。
また、操縦箇所と飛行箇所で天候・風・気候が異なる事はよくあります。
また、山は吹きおろしの風などがあります。地形の変化する場所(樹木の間なども含む)など、特に注意深く操縦してください。
②傾斜
上昇時:山頂に向かう飛行では、地面が段々近づいてきます。
直進飛行と意識していても、地面に近づき激突や、奥の木に激突してしまう事が想定されます。
前進に伴って地面・木は近づいて来ます。前進と上昇を交互に行いながら慎重に操縦してください。
下降時:下降時は地面や樹木は離れていきます。上昇時と異なり激突の可能性は減少しますが、撮影対象が離れて小さくなっていく事を考慮してください。
また、高度設定で高さを設定している場合、地面からの距離を測定しています。高さ制限にかかる事も考慮してください。

③樹木など
離れた距離にある樹木の小枝、支枝など目視が難しくなります。また雪上などの場合、様々なものが見えにくくなりますので、十分な距離をとるなど注意しながら飛行操縦してください。
補足:ゴーホームなどのフェールセーフ機能を利用した際に、障害物(樹木)などを鑑みた高度設定などが必要です。

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