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✴︎ピザの神様2✴︎

季節は9月に入り

家の小さなポットに植えてある稲は

少しずつ頭を垂れはじめています

夏の終わりというのは独特の風情を持

っていますね

夏の記憶が過去になってしまうという

無常感

後悔も少々

目眩と頭痛

全て妙に心地がいいんです


はい、あんまりしんみりしてしまうと

風邪引きますんで笑


前回の続き"窯の神様"です

窯の神様がいつ宿るのか

僕の感覚ではやはり窯の神様も普段は

寝てるか、遊んでるかしてますね

これは勝手な僕の解釈ですから許して

くださいね笑


炎が徐々に大きくなりさらに

薪もさらに燃えやすく自ら蓄熱、放熱

してゆきます

現場からの中継です

火"えっこれめっちゃ

やばない?

窯の神様のレンガの天上の曲

線めっちゃいい感じやで!

窯"えっホンマに?

そんな事いわれたことないで

私!

皆んなに言うてるんちゃうの

自分!

はい、窯の神様は女神です笑

ここから少しずつレンガに

熱が伝わりはじめ

炉内の温度が上がってゆきます


神様のリレーが行われてはじめて

目覚めてゆきます


蓄熱していたレンガは外界と炉の境界

となり縁赤外線でもって炉内をさらに

あたためてゆきます


窯の神様が完全に目覚める
瞬間

それは炉内のすすが全て消えて

炎と薪と窯全てが1体となって

まさに神々しく"ボゥ〜っ"と

光を放ちます


炉内の温度は600℃程


ピザ窯の神様、火の神様、薪の神様は

先程の忙しさは消え

ただそこに完全なるものとして存在す

るだけになります

炎は永遠に燃え続けるかの如く

"しんしん"と燃えているんです


この一連のドラマの

この神様達のたまらない可愛さ加減に

とてつもなく愛おしく⭐︎

思ってしまうんですよね


さてここまできてようやく


ピザの投入に入ります


この流れからしてピザの神様というの

はピザ自体に宿っているのではなく

この大いなる祭典を

製作指揮プロデュースしてい

る存在


のような気がします


スローライフという生活スタイル

その具体的な根幹をなすものは

"時間をかける"

という事に繋がると思っているので

すが、


この事がかつて先人達が当たり前にし

て、大事にしていた自然とのリレー、

神様達とのリレーを現代に思い出させ

てくれるのかもしれません


炎とともにゆっくり

変化してゆく窯を炊いて

命ある食材

を丁寧に調理して食べる

食べるという事が

実は

⭐︎神様達の祭典⭐︎


であるという事も気付かされるので

あります。


次回は炉に投入されたピザの気持ちの

実況中継になります

火"もういい加減くどいでー

笑ではまた

お読みいただきありがとうございま

す。


today is your day‼︎



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