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配信EP"遠吠え"をリリースしました

お久しぶりです。
本日0時、4曲入りの配信EP"遠吠え"をリリースしました。

今日は収録曲について少し書いてみます。
収録内容や価格等の情報はこちらの記事のいちばん最後に載せておりますので
下の方まで飛ばしてもらって構いません。


EP3曲目"普通の女"について。

曲のほうを先に聞いていただいた方や
普段の私をよく知ってる方には伝わっていると思いますが
私はコンプレックスの塊でございます。
めんどくさいものとめんどくさい戦い方をしながら詞曲を拵えております。
めんどくさい自覚があるので、なるべく明るく生きようとはしてますが、まだまだです。
私と同じくらいめんどくさい人に引っ掛かれば嬉しいなと思い、人前で歌っています。めんどくさい人好きなので。

今回のEP3曲目である"普通の女"
伴奏はアコースティックギター1本、かなりシンプルな仕上がりです。剥き出しって感じです。


2番のはじまりの部分。

恋愛できるのがステータスだって思った時期がありました
人って怖いな。
別段思い入れ無い子を好きなつもりで過ごしました

こんな歌詞です。
ここについて「思い入れなかったのって俺っちのことですか?」と思ってしまう人が現れたら可哀想なので補足させてください。

エピソードは中学時代に遡ります。

私は完全に思春期のスタートダッシュに失敗していました。
細かく語ると長くなりすぎてしまいそうなので
思春期のスタートダッシュとは?という部分は
また別の記事を書こうと思ってます。
ちなみに思春期のスタートダッシュについてのnoteの下書きがすでにあるんですが
大した量でもないのに書き始めて半年経過しました。

話を戻します。

そもそも私は私が女の子であるという自覚を持つまでがかなり遅かった。
恋愛にも全く興味がなく。
まわりの女の子たちは趣味の話と恋愛の話とだれかの悪口の話が好きだったけれど
私は趣味の話しかできませんでした。
だってその他の2つに全く興味がなくて。

人と仲良くなるには悪口で盛り上がるのが最短ルートみたいなの、よく聞くじゃないですか?
私はそれができなかったので、他の中学生たちからしたら爆裂おもんなかったんだと思う。
あるとき、女友達に言われたんです。

あなたは人を嫌いになれないから、
好きにもなれないんだよ。

私、大ショック。
彼女のいう「人を好きになる」は、きっと恋愛感情の話だった。
私にとってはそのフレーズがとても悲しかった。
今でも何度も思い出すくらいには。

本当に人を好きになるという感覚が備わってないのかもしれない、とそのときは絶望したし
(たとえそうだとしても、別に、そういう人もいるし…とか考えられるような年齢ではなかった)
人を悪く言えないことも、初恋がまだだったことも
そんな言われかたをするってことは、
そうとう悪いことなんじゃない?
と、そう思ってしまいました。

ただ、だらだらと子どもを生きている同級生の気に食わない部分を、ちょっと指摘したかっただけ。
なんかムカつくし、ちょっとだけ傷つけばいい。
そう思って言ったんじゃないかな。
たぶん彼女が想像した何倍も深い傷になった。

そして「自分が"普通の子"だって証明しなくては」
と焦った私は、初恋を捏造した。

ちょうどよさそうな男子が居た。
私がときめいててもおかしくなさそうな感じの。
本当はべつになんとも思ってなかった。
周りの友達を早く安心させたかった。
なーんだ、あなたも普通の女の子だね!って
早く思われたかった。
というか、ただただ引かれたくなかっただけ。
自分のやったことで嫌われるなら理解できるけど
やらないことで嫌われるってよくわからなくて。
理解できない理由で、なんなんアイツって思われるのがめちゃくちゃ怖かったのです。

初めて好きな人ができた!
と周りの女友達に必死で伝えました。
よかったねと言われました。
何が「よかった」んだろう。
ぜんぶ嘘なのに。
廊下ですれ違うたびに緊張してるそぶりを見せたら、女友達に、可愛いと言われました。
ぜんぶぜんぶ嘘なのに。
嘘ついてごめんなさい。
本気で信じて応援してくれた女の子。
本当にごめんなさい。
私の安心のためだけに、好きということにしてしまった男の子。
本人に伝えることまではしなかった。
告白までしていたらどうなってたんだろう。
そう思うと恐ろしいです。

まぁ今は全く申し訳ない気持ちが無いんですけど。
当時は嘘をつき続けることがつらくて苦しかった。嘘をつくことそのものの罪悪感と、「私がオカシイからこんなことになってる、私が異常で周りが正しい、こんなに苦しいのも完全に自分のせい」という感覚。
なんかもう、わかんなくなっちゃってました。
まだ子どもだし。仕方ないですよね。
今なら喧嘩だってできるかもしれないけど。

彼女とはけっこう仲良かったつもりなんだけど、
すっかり疎遠になってしまったな。
私から避けたわけでもない。
2度と会いたくないとかそんなふうに思ってないし。
彼女がそう言った、私が傷ついた
その事実があるだけで。
もし本人がこの記事を見つけて読んだら、嫌な気持ちになっちゃうかな?と思うから言うけど
みんな急激にいろいろ変わっていく自分や周りへの不安とか焦りとかでピリピリしてた時期だし仕方ないよねって本気で思っています。

今でも何度も思い出すと言いましたが
つい先日もふと思い出して
「大人になったいま私が気になっている人に対する気持ちも、あのときの延長で、ぜんぶ思い込みだったらどうする?」
と自分に問いかけてしまい、不安になってわんわん泣いてしまったんですよね。

ずっと呪いが残ってるんだなって思って
noteに残してみました。

そんなエピソード付きの「普通の女」
ド暗いですが、みなさん聞いてくださいね。


配信EP"遠吠え"について

収録曲>1.節約(band ver.)
    2.負け犬
    3.普通の女
    4.人間向いてない(band ver.)

ダウンロード購入価格は
1曲225円、EP丸ごとなら917円です。

そしてライブ会場限定でCD-Rでも販売予定です。
CD-Rは500円で、6/16(木)に出演予定の
Bar AM.hiroshimaでのライブから販売します。

↓ご参加頂いた皆様↓
"節約"
Gt. 小川貴臣
Ba. 山本光希
Key. 井上義都
Dr.津賀友樹 (THE ZOO)
(recorded at Live cafe Jive)

"人間向いてない"
Ba. にっしんBOY (NEVER AGAIN)
Dr. ジーザス・シロタ
(recorded at CLUB CONQUEST)

mix 原田勇(track1〜3)
mix かわののっち(track4)
mastering 原田勇

アートワーク撮影:貴田倫大
( https://www.kidatoshihiro.com )

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