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『ROOM TOUR』 302 「歌舞妃」というお部屋

こんにちは🙌
だんだんと(花粉症の人には辛い季節かもしれませんが)暖かくて心地の良い季節になってきましたね。出勤途中の道で、花の蕾が大きくなってきたり、木の枝に白やピンクが増えていくのを「あぁ、もうすぐ春だなぁ」と観察するのが最近の日課のMapleです🌸

いきなりですが、あなたは「自分はなぜ自分なのか」を考えたことはありますか?
哲学やスピリチュアル、心理学や量子力学など、様々な観点からのアプローチがあるかと思いますが、「記憶」は、自分という存在を認識したり、自己を定義し、形成する上での重要因子であると言えるでしょう。
しかし記憶は極めて重要であるにも拘わらず、とても曖昧なものでもあります。瞬間記憶能力や完全記憶能力、サヴァン症候群など、先天性・後天性含め様々な理由から驚異的な記憶力をお持ちの方も世の中にはいらっしゃいます。しかし大抵の場合、人は体験を100%劣化させずに完璧な形で記憶することはほぼ不可能です。昔の思い出話を友人としている時に「あれ?こうじゃなかったっけ?」「いや、こうだったよ!」と、記憶が微妙に違っていたという経験はありませんか?人は物事を認識するときには必ず自分の「意識」というフィルターを通し、記憶をつなぎ合わせることによって頭の中で物語を作り上げます。この場合、単に2人の視点が異なっていたから違う風に記憶されていたという可能性もありますが、時間の経過と共に自分の都合のいいように事実とは異なる形で記憶が上書きされていることは意外と多いようです。嬉しかったり楽しかった記憶は実際よりもキラキラ輝いて思い返されたり、辛かったり悲しかった記憶は自分を守るために思い出せないように頭の中でブロックがかかることもあります。人間の脳はとても不思議ですね。

自己を形成する記憶が曖昧な物であると言われちゃうと、「自分って何なのだろう?」「今の私は本当の私なのか?」とか考えてしまいます。
子供の頃はすごく無邪気で好奇心いっぱいのクラスの中心人物だったような人が、久しぶりに会ったら物凄く大人しくて控えめな人になっていたとか、逆に根暗だった子が明るくなっててイメージがガラッと変わったなんてこともありますよね。 ただの記憶違いとか勘違いの可能性もありますが、本当に違う人(みたい)に変わってる可能性もあるのかも。
人はたくさんの時間と経験を積み重ねて成長していきますが、それらは良い方向にも悪い方向にも影響を及ぼします。ラッキーなことが続けば気持ちが明るくてハッピーでメンタルが安定した人になるだろうし、不幸が続けば気持ちも沈んでネガティブ気質になると思います。知らず知らずのうちに生まれ持った本来の性質が、頭の中でいろんな記憶の解釈や上書きをしているうちに「私はこうである」と別の性質へと認識がすり替わったり、自分で決めつけちゃってる部分があるのかもしれないし、これを逆にうまく利用することができれば、記憶を都合のいいように上書きすることを強引に繰り返しているうちに、理想の自分にすり替えられる可能性もあるかもしれません。
「自分」っていう認識は、実は捉え方や考え方によってどうにでも変化できちゃうもので、「本当の自分」って一生かかっても見つからないのかもしれないなぁ。「人生とは自分探しの旅だ」とか、「人生とは終わりのない旅だ」とか、昔の偉人たちが言っていることって真理なのかも。


さて、本日は302号室「歌舞妃」のお部屋をご紹介致します👏

既にお気づきの方もいると思いますが、このお部屋は「歌舞」ではなく、「歌舞」です。
なぜ、「伎」ではなく、「妃」なのでしょうか?
実は、歌舞伎の元祖は「出雲阿国」という江戸時代前期の女性芸能者が創始した「かぶき踊」であると言われています。
「歌って舞う女性」の意味で「歌舞姫」や「歌舞妃」、「歌舞妓」などの表記が使われていたそうですが、その当時、主に用いられたのは「歌舞」という漢字。現在の「歌舞」の表記も江戸時代に使われないことはなかったけど、一般化したのは近代になってからなんだそうです。

「伎」という字は、技や腕前、芸人という意味のほか、身を傾けて動くという意味があります。「傾く(かたむく)」の古語にあたる「傾く(かぶく)」から「歌+舞+傾き=歌舞伎」。ピッタリですね!

対して「妃」という字は、きさき、皇族・王族の妻や女神の尊称として使われる字です。つまり身分の高い女性ですね。最近では女の子の名前にもよく使われている様です。
「歌って舞う、女神=歌舞妃」
あなたはどんな人物を想像しますか?

さぁ、謎解きスタートです!

お部屋のランク

QUARTER SWING デラックスダブル 
(*予約サイトによって表記が異なるので、ご予約の際にはご注意ください。)
定員:1~2名様
クイーンサイズベッド(160cmx200cm)が1つ置いてあるお部屋です。
(* LITTLE SWING スタンダードダブルよりも床面積が広いです。)

公式ホームページの紹介文

劣化しない記憶を現代人は作れるだろうか?記憶を劣化させない!とよく聞くが、恣意的な解釈を盛り込んでしまったものは既に劣化している。歴史におそらく真実は無い。昨日と今日の繋がりにおいても100%の記憶を引き継げないから。昨日食べたパンケーキも去年別れた恋人も今日は少しだけ美しくなる。

アート作品

歴史の拝借


それでは、ROOM TOUR スタート!

さて、扉の前で大きな和傘を広げているのは…
これは絶対あの人ですよね?笑
世界の歌姫、ビヨンセの口パクモノマネで鮮烈なTVデビューを果たし、現在はニューヨーク在住で世界へと活躍の場を広げている女芸人の渡◯直美さん!…をモデルにしたであろう(絶対そうだと思う。)イラストがカッコよくポーズを決めて皆様をお出迎え!
先日、大人気K-POPグループ TWICEのメンバーであるモモさんに順位を抜かされてしまいましたが、日本のインスタグラマーランキング2位に輝く彼女。ぜひ、2ショット写真を撮っていって下さい♪

「いらっしゃーい!」

自分に自信を持っている人はとてもキラキラ輝いて見えますよね✨
205「雪の女王」の記事でも書きましたが、人の生き様や性格は、その人の顔や纏うオーラに滲み出るものだとMapleは思っています。好きなお洋服を着てオシャレを思いっきり楽しんでいる方や、お化粧を研究して自分に本当に似合う色を知っている人、自分の体型に合う洋服の形やデザインを知っている人、要するに「自分」を表現する方法を熟知している方はとても自信に満ち溢れていて、見ているだけでこちらも笑顔になっちゃったりします。
渡辺直美さんはまさにそういう方だと思いませんか?
彼女の突き抜けた明るさとパワフルさ、そして海外でも活躍するその行動力は見る人々を魅了し、元気を与えてくれます。使うのに少し勇気がいるようなビビッドカラーのアイシャドウやリップ、奇抜なカラーやデザインのお洋服や髪型なのに、なぜかよく似合っていて、逆にその方がしっくりくるくらい。彼女は自分自身をよく研究し、そして自分を表現することを思いっきり楽しんでいると思います。
身に纏うものは謂わば「自分を強く美しくしてくれる鎧」。
くたびれたジャージを着ている時と、お気に入りのワンピースとハイヒールを身につけている時では気分も全然違うし、意識しなくても背筋がピンと伸びるものです。
人を愛することは大事ですが、それ以上に「自分を愛することはとても大切なこと」なのではないか?と Maple は思います。だって本当の意味で自分のことを一番に理解してあげられるのは自分なのですから。第三者から何か気づきを得たり、落ち込んでいる時に元気を貰うことはありますが、最終的に自分のご機嫌を取るのはいつも自分だし、自分を変えられるのも自分だけですからね。
自分に自信が出ると心に余裕が生まれます。
俗に言う「愛されキャラ」と呼ばれる方達は、自然とそういう意識を持って、それに合った行動ができている人たちなんじゃないかな?と思います。

渡辺直美さんは2018年6月、アメリカのTIME誌から「ネットで影響力のある25人」に選出されました。
彼女はインタビューでこう語っています。

「自信があると、余裕が出てくるじゃないですか。そういう人とお仕事をすると元気をもらえるし、勉強にもなるし、尊敬する気持ちも湧いてくる。自信を持っている人同士が話す方が楽しいし、いい方向に進んでいくと思うんです。だから、私は自信を持つことを意識しています」

ハフポスト日本版によるインタビュー

近年、「ボディ・ポジティブ」という言葉をよく聞くようになりました。「痩せた体型=キレイ」「白い肌=美しい」といった従来の美の定義に囚われ過ぎたり、肌の色や体の形、傷跡や障害などの身体的特徴を隠したり否定するのではなく、ありのままの自分を受け入れることの大切さや、体にまつわる差別をなくそうと発信するムーブメントのことです。
新しい「美の定義」を追求し体現する彼女は、まさに日本のボディ・ポジティブの先駆者と言えるでしょう。「美の歴史」は時代と共に塗り変わっていくものです。
歌って踊るキラキラ輝く女性。「歌舞妃」はそんな彼女にぴったりなワードですね!

玄関

玄関を入って左側には大きな鏡。お出かけ前に身だしなみチェックができます。

掲示板にはホテルの情報や、お部屋の説明書き。その他、巻き取り式 3in1 (USB Type-C, Micro USB, ライトニング)の充電コードも掛かっていますので、電子機器の充電はバッチリ!

ベッド

大きめのダブルベッドが一つ。

ベッドの目の前にテレビ。枕元には照明とスイッチ。通常のコンセントに加えUSBのコンセントも完備。
ソファは2つでゆっくり過ごせます。

ソファエリア

ソファの奥にはレコードプレーヤーや、冷蔵庫、電気ポットを置いたカウンターがあります。

お部屋のアート作品たちはこちら!

ベッド上の壁に飾られた作品。
(うっすら私が写ってる…💦)
レコード横の作品。

和風な柄を集めたような絵と、水引のような紐で作られたカラフルなストライプの作品。これらから、あなたは何を連想しますか?
Maple はこういう和風な柄を見ると、おばあちゃんの家に置いてあったお手玉を思い出します。いろんな柄の布を組み合わせて作られて、中に小豆が入ったカラフルで可愛いお手玉。なかなか上手くできなくて、一生懸命(途中泣きそうになりながら)練習しました。

日本の民族衣装といえば和服ですが、現代では普段着として着物を愛用している人は少数だと思います。Mapleも(系統は様々なものがありますが)クローゼットの中身は洋服がメインです。
近年はファストファッションが主流となり、トレンドを押さえたおしゃれな洋服をお手頃価格で楽しめたり、気軽に流行を消費できるようになりました。しかしそれと比例して洋服を手放す時の気持ちも軽くなってしまったのでしょうか、まだ着られるのに流行が過ぎたからと捨てられる大量の洋服や、売れ残って1度も着られなかった商品などが発展途上国に大量に輸出され「衣服の墓場」とも呼べるような山ができたり、処理しきれなくなって国の間でトラブルになったり、環境問題に繋がったり… 洋服のゴミ問題も近年大きく取り沙汰されるようになりました。

対して、着物はとても高価なものです。着物は流行に左右されることもないし、サイズ調整も可能だし、アレンジも利くので1枚の着物を何年も大切に大切に着ることができます。ご家庭によっては母から子へ、子から孫へと受け継がれている大切なものもあるかもしれません。
流行りに乗って「今」を取っ替え引っ替えするのも楽しいですが、本当に良いものを長い期間着るのも違う楽しみがあると思います。だんだんと生地が肌に馴染んでいく様子や布に「味」が出てくることを楽しんだり、受け継いだ物や譲り受けた物から、持ち主達が歩んできた歴史や思いを一緒に受け継ぐのもとても素敵ですね。
付喪神(九十九神)なんてものが昔から語られているように、物にも思いが宿ると言います。人も物も、共に過ごす時間が長くなると愛情や愛着が湧いてくるものです。その服を着てどこへ行ったのか、誰と会ったのか、どんな時間を過ごしたのかをその服を着る度に思い出したり、服に腕を通すたびにウキウキとテンションが上がったり。服としての役目を終えたものは、形を壊して布の状態に戻して巾着や髪飾りなど、別の物にリメイクして楽しむのも面白いと思います。

現代ではなにかと「コスパ」が重視され、安くて便利な商品が好まれる傾向にありますが、少々値が張っても質の良いものを長く大切に使用した方が、結果コスパが良いのでは?なんて思ったりもします。
安い物にはついつい容易に手が伸びてしまいますが、買う前に一度「これは本当に自分に必要な物なのか」「本当に私はこれが欲しいのか」考える時間や選択する大切さも忘れてはいけません。上記のゴミ問題に関しても、生産者側だけでなくて消費者側にも責任があるのではないかとMapleは思います。流行の裏に何が潜んでいるのか知ること、考えることは消費者としての大事な責任の一つなのかもしれません。

御祝儀袋などでお馴染みの水引。ただの飾りかと思いきや、実は西洋で使用されるリボンとは全く意味が異なります。リボンは「絆」や「約束」、「結びつき」を表現しており、蝶結びは何度も結び直すことが可能なので「何度あっても良い」「何度も嬉しいことが起こるように」という験担ぎの意味が込められているそうです。結び方も「開けること」を前提としています。
対して日本の水引は、未開封であるという「封印」や「魔除け」の意味があり、また、水引の結び方は引けば引くほど強く結ばれるので、人と人を結びつけるという意味があるそうです。水引の結び方は実に様々で、それぞれ意味が異なります。品物を包む和紙の折形や水引の色によっても意味が変わってくるので、使うシーンに合わせたものを選ばなければいけません。面白いですよね!
それ以外にも水引細工と言って、帯留めや髪飾り、最近ではピアスなどのアクセサリーに使用されたりもします。
私も今度どこかのお店で見つけたら買ってみようかな?

あなたには大切な人から受け継ぎたいものや、逆に受け継いでほしいものはありますか?

洗面台、お手洗い、お風呂周り

(もうお馴染みのデザインの)独立洗面所

左の扉はお手洗いです。
こちらの写真では確認できませんが、扉横にもアート作品が飾ってあります。

トイレ横のアート作品

こちらも和風な柄の作品です。
端の方が折れていたり破けているので、何かの包み紙とかでしょうか?
こういう和柄の折り紙ありますよね?小学生の頃、ちょっと変わった素材やデザインの折り紙をお友達と交換したり、コレクションして自慢し合ったのを思い出しました。笑

👇トイレ内のアート作品

これは…??

さて、今回もやってまいりました。「一体この絵はなんだ?」シリーズ!
私も初めてこの絵を見た時、本当に「?」しか頭に浮かびませんでした💦
しかし、よく見ると黒い点は人影。杖や足元には板も確認できるので、雪山でスキー客が気持ちよく滑走している絵であることが分かります。
Maple なりに調べてみると、"Peter Doig" と "Ski Jacket" の2つのワードに辿り着きました。
Peter Doig はスコットランド生まれの現代アーティスト。幼少期に父親の転勤により、カリブ海に浮かぶ島国トリニダード・トバゴやカナダに移住した経験があります。20歳でロンドンに移り、芸術大学でアートを学びました。同世代や後世代のたくさんのアーティストに多大な影響を与えた彼は、しばしば過去の巨匠に準えて「画家の中の画家」とも評される偉大なアーティストです。映画のワンシーンや、幼少期を過ごしたトリニダード・トバゴやカナダの風景やそこで過ごした記憶、ゴッホやゴーギャンなど近代画家の作品の構図やモチーフなど、様々な要素を用いて作品を構成しているのが特徴です。

こちらの絵は、彼の代表作の一つである "Ski Jacket"(1994年) の一部を切り取ったものの様で、元の作品は 295×351 cm という3mを優に越えるかなりの大作!部屋に飾られているものは白黒ですが、実物はたくさんの色を使ってスキーを楽しむ人たちを表現しています。ぜひとも本物を見てみたい!
実はこの作品、モデルとなったのはなんと日本!なんでも、カナダ トロントの新聞に掲載されていた、北海道のニセコ スキー場の新聞広告からインスピレーションを受けて描いたそうです。"Ski Jacket" は縦に二分割されており、左右で色や大きさが違ったり、ちょっと不思議な作品。横長で、正像と鏡像を上下で対比する構図が多いドイグの作品の中、左右で分割するこちらの作品はかなり異色のようです。
参照した写真が縦長で掛け軸のようだったので、面白いと思いこの合わせ鏡のようなスタイルになったそうな。
日本では雪が積もる場所は限られてるので、毎年有名なスキー場は全国から集まった人たちでごった返していると思います。対してカナダは広大な大地のほとんどが冬になれば雪や氷に覆われるような国。カナダは世界中からウィンタースポーツを楽しみたい人が訪れますが、何せ土地は広いので、日本のように人が鮨詰め状態になるようなことは大きな国際大会などがない限り稀かと思います。なんなら雪さえ積もれば近所の坂で滑れるし、わざわざ休日にごちゃごちゃした所へ行くのはどうなの?くらいに思っている人も多いのかも。
ネットで読んだ記事によると、ドイグがティーンエイジャーの頃、カナダの長い冬にオシャレを楽しむにはアウターにこだわるしかない。でも、防寒具としてのスキージャケットにデザイン性はあまりないので、色で自己表現をするしかないと感じていたそうです。カラフルなスキージャケットで、スキー場に集まる人を大衆という大きな括りだけでなく、ちゃんと一人一人個性があることを表現した作品のようですね。

新聞広告と彼の記憶や想像力を掛け合わせた作品、ぜひ検索して作品全体を見てみてください!

👇お風呂場

ゆっくりリラックスできる背もたれ有りのバスタブ。
もちろん、ジェットバスと照明機能付きです!
シャワースペース

👇アートのアップ

シャワーヘッドがいっぱい!

じゃじゃん!シャワーヘッドコレクション!
いろんなタイプのシャワーヘッドを取り扱うお店の写真なのか、シャワーヘッドが時代と共に進化してきた歴史を展示したものなのか、はたまた世の中には「え、何でそれ?」とつっこみたくなるような不思議なアイテムをコレクションする稀有な人もいるようなので、シャワーヘッドを集めている人もいるのかなぁ?なんて思ったり。笑

ちょっと話は逸れますが、海外に行くとシャワーの水圧って大事だよなぁと思う場面に出くわすことありません? 友達と旅行に行った時のホテルのシャワーの水圧が弱すぎて全然シャンプーの泡が流れなくて困ったり、逆に強すぎて肌に当たると痛くてだんだん痒くなってきちゃうし、お風呂上がったら肌が真っ赤で爆笑したり。シャワーヘッドも値段がピンキリです。特に日本はお風呂文化を大事にしている国だからなのか、いろんな種類や機能があって面白いですね。節水できて家計に優しいものや、CMで話題の毛穴の奥まで届くウルトラファインバブルを生成して洗浄力に優れたミ○ブルとか!(因みに私は肌が弱いので、塩素を取り除いてくれるシャワーヘッドを愛用しています。)

写真は他言語だと、
英語では Photograph(写真) = photo(光) + graph(描く)
中国語では 照片(写真)=照らし出される片(かけら)
といったように、写真とは「光が写るもの」という表現をします。もちろん、写真の仕組みは紙に陰影を化学反応で定着させるものなので、科学的にはこちらが正解だと思いますが、私は日本語の「写真=真を写す」という表現が好きです。

写真は情景や思い出、時間を「記録」するツールとして使われていますが、「写真は本当に真を写しているのか?」と問われたらあなたはどう答えますか? ちゃんと答えようとするには、これまで培ってきた人生観だったり哲学的な思考にも触れる必要があるくらい、この質問はとても難しい気がします。
観光客が遠近法を使ってピサの斜塔を支えているような面白写真を撮ったり、ただ向かい合っているだけの恋人をある一定の角度から撮影したらキスしているように見せるとか、写真はトリックを使うことによって真実を捻じ曲げたり、偽装することも可能です。同じ被写体でも、写真は撮る人によってかなり表情を変えます。純粋に「いいな!ステキだな!」と思って撮った写真と、悪意を持って撮った写真とでは全く写り方や見え方が変わるのです。(写真だけでなく、これはテレビや新聞などのマスメディアにも共通することだと思います。)
写真は撮影した張本人にしか、本当の意味でどういう場面を切り取ったものなのか正確に答えることができないもので、第三者は写真を通して推察することしかできないものなのかもしれません。そう考えると、写真とはただ単に被写体を記録したものではなく、「写真=写心」。撮影する人の「心を写すもの」とも言えるのかもしれません。

ってな感じで、途中からシャワーヘッドそっちのけの思考に陥ったMapleでした。
たった1枚の変わった写真から、面白かった経験や楽しかった思い出が頭に蘇ったり、思考や想像がいろんな方向へ伸びていく… 考えたり想像するのって楽しいです。
果たして、この写真の撮影者は何を思ってこのシャワーヘッドを被写体に選んだのだろうか?


以上、いかがでしたか?

さて、「記憶」や「歴史」をテーマにした今回のお部屋。
あなたの目にはどのように写りましたか?

自分の意識や解釈が入った瞬間に記憶が変化したり劣化してしまうならば、授業で習うような歴史も実は事実とは異なる部分がたくさん存在するのではないでしょうか? 学校で教わってきた常識と言われるような歴史的出来事でさえ、もしかしたら真実ではないのかもしれません。勝者や財をもつ権力者、支配者たちが都合がいいように歴史を書き換えることはよくあることです。(私は権力も財力もないですが、夏休みの絵日記で本当は何にもなかったつまらない1日を、さもキラキラした特別な1日であったかのように、思い出を書き換えた経験があります🙋‍♀️)
立場や視点によっても事実の捉え方は変わるし、事実を記憶する上で人の「意識」というフィルターを通る過程がある限り、本当の真実など何処にも存在しないとも言えるかもしれません。

とは言っても、Mapleは歴史の全てを否定しているわけではありません。記憶は薄れても記録は残せます。石碑や羊皮紙などに書き残したり、口伝で伝統を継承したり、歴史を後世に伝えてくれるパズルのピースは世界中に点在します。多くの人々が似た証言をしていたり、同様の記述がある書物や歴史的遺物が多数存在するのならば、「そのような出来事や事実があった可能性は非常に高い」と言えるでしょう。それらのヒントを集め繋げれば、真実に限りなく近づくことは可能だと思います。
時間の経過とともに新しい発見や説が生まれ、歴史が書き変わることも珍しくありません。授業中の鬼リピで、嫌でも頭にこびりついている「1192(いい国)作ろう鎌倉幕府」ですら、今では「1185(いい箱)作ろう鎌倉幕府」と教わるんですから。(これも事実とは異なる可能性もありますが。)
「実際にその時代に生きて身をもって経験していない限り、本当のことなんか分からない」と言ってしまえば身も蓋もありません。「分からないからこそのロマンもある」と私は思います。
過去の歴史から学びを得たり、古き良き風習やアイデアを拝借して現代をより豊かにすることもできるし、逆に悪用して人々をミスリードし、都合のいい未来を作っていくことも可能です。何事も、人の「心」によって見え方も存在意義も変わってきます。どうせなら、たくさんの人が幸せになれる社会や未来を築くために歴史を活用したいですね。

忘れてしまったり、なかなか思い出せないようなことも、実は記憶の奥深くで眠ってしまっているだけで、ちゃんとその人の中に残っているという説もあります。何気なく視界に入ったものや、風に乗って漂ってきた香り、手にしたものの感触からふと懐かしさを覚えたり、全然関係ないタイミングで忘れていたことを急に鮮明に思い出すことがあるのは、それら眠っていた記憶が何かしらのトリガーによって呼び起こされるからだそうです。
そもそも記憶はどこにあるのかという謎もあります。霊能者が亡くなった本人とその近しい人しか知らないエピソードを語りだしたり、心臓移植でドナーの性格や記憶、趣味嗜好がレシピエントに移行するなんて話も世界中で何件も報告されていますからね。記憶って本当に不思議…。
写真や動画など、現代には記録媒体がたくさんありますが、まだ人類が発見したり証明できていない、記憶や記録を残すことができる物質以外の何かや、高次元の何かが存在するのかもしれません。
良い記憶も悪い記憶も今の自分を形成する大切な欠片であり、眠ってしまっている記憶も、きっと気づかない無意識下で何かしらの影響を与えているはずです。
記憶とは、「曖昧故に美しく尊いもの」なのかもしれませんね。

こちらの記事では写真という「記録」を使って、私の目を通したお部屋の様子をお伝えしていますが、実物を見て体感するのとでは大きな違いがあると思います。
ぜひ一度、実際にお部屋の中であなたやあなたの大切な人との歴史を振り返ったり、記憶や思考の海を思いっきり潜って探検してみてください。

Maple🍁

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