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【選書の舞台裏】2021年3月"夜空"

こんにちは、Chapters bookstoreです。Chaptersは、毎月4冊の文庫本のみを扱うオンライン書店です。

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4冊の本を直感で選んだ先には、同じ季節・同じ本を読んだまだ見ぬ誰かと出会えるチャンスが...本棚で手と手が重なるような出会いの実現を使命に、今月も元気に運営中です。このnoteでは、毎月悩みに悩んで厳選された4冊の選書の舞台裏について綴っています。

2021年3月の選書テーマ ”夜空”

" 夜空 "

めっきり減ってしまった夜のお出かけ。
持て余した時間を使い、素敵な夜遊びをご提案。

その名は読書、相棒は文庫本です。

夜の静けさに寄り添う美しい物語を厳選していくと、図らずも全て
講談社文庫のラインナップとなりました。
Chaptersからのラブコールが叶い、初の出版社コラボが実現です。

3月は、夜空で選ぶ書店です。

chapters bookstore で本を買う。

最近、Chaptersをきっかけに読書好きの方と繋がるtwitterアカウントを作るお客様が少しずついらっしゃって、本を通じて出会うことの喜びを共感できているのだと、見つけるたびに勝手に嬉しくなっています。

そんな共感の輪は、お客様を超え、今月は本を創り出す出版社さんへと繋がっていきました。3月は、Chaptersとして初めて選書ゲストをお迎えします。

出版界の有名人・講談社さんです!

過去一番、選書に時間をかけた月。

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講談社さんにお声かけをさせて頂いたのは、去年の初秋。本に携わるプロと一緒に選書を進めるChaptersとして、売るプロだけでなく「生み出すプロ」の推薦も取り入れたいと考えたからです。

一方で、出版社さんと選書をご一緒する場合、皆様が愛情かけて生み出した自社の選書でご依頼することになります。普段はない「出版社」の制約が、選書の幅を狭めてしまわないよう、今月は特に選書に時間をかけました。

本を読み進め、感想をお伝えし、それならこっちも、あっちも、とおすすめしてもらう。こんな感じの本ないですかーあれはどうですかーと、贅沢な交換日記のようなやりとりをしている中で決まったテーマが、今月の「夜空」。

気がつけば、4冊の選書に4ヶ月の時間がかかっていました。自信を持って、この4冊でしか成立しないラインナップです。

そういえば、出かけられない今の時代にぴったり。

緊急事態宣言が延びる?延びない?選書した当初、ここまでタイムリーに未来を想像できたわけではもちろんないのですが、心置きなく夜遊びに出かけられる日はまだまだ先になりそうです。

一人で過ごす夜は、時折、こんなもの超えられないのではと思うくらいに長くて心細くなります。誰かのそういう夜にそっと差し出したい4冊になればと、心を込めて選びましたので、やることのない夜、テレビを消して、そっとスマホを置いて、ぜひ一人おうちで1ページ目を開いてくださると嬉しいです。

今回は4作全て日本国内の小説、女性作家が3名、男性作家が1名です。

脳裏に浮かぶ夜空は、どこか都会的な夜空が3つ、幻想的で自然を感じる夜空が1つ、という感じでしょうか。皆様の捉え方一つで、それぞれ色や表情を変える夜空をお楽しみください。

古性さんのクリエーティブでかかった魔法

今月のクリエーターには、写真家の古性のちさんをお迎えしました。

旅を愛する古性さんは、全国・世界中で撮影した写真に古典日本語を組み合わせ、独自の世界で美しい風景を表現される人気の写真家さんです。twitter・instagramのファンの総数は10万人に上り、ご存知の方もいらっしゃるかと思います。

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(※古性さんのtwitterのトップ画面より。もう素敵...)

私も古性さんのファンの一人として日頃ずっとtwitterで見ており、いつかご一緒したいと強く感じていたクリエーターさんのお一人でした。ご依頼のメールは思いを込めすぎて、2020年で一番長文をしたためたメールになったのではと思います笑。

ご一緒できるとお返事を頂いた時は、鳥肌もの。緊張しながら迎えたお打ち合わせで、古性さんが最後におっしゃった言葉が忘れられません。

「関わるなら、作品全部読みたいです。」

元々読書家の古性さん。4冊中2冊は既読だったことにまずは驚きましたが、全てを読んでから創り始めたいというお言葉にもまた更に驚かされました。

本が届いて実際に読んでいただくと分かるのですが、今月の選書とクリエーティブの強いシンクロは、古性さんだからできたこと。

ご依頼してよかったなあと心底感じ、想像通り、自分の発信する作品に責任と愛を持つ方でした。

「夜空で選ぶ書店、素敵ですね。」

古性さんが所属するBRIGHT LOGGさんのお仕事のチームワームやクリエーティビティも、とても気持ちがよかったです。

お打ち合わせ中に森あんじゅさんが仰ったこの一言で、打ち合わせはますます盛り上がり、あまりに素敵に言い当てて頂いたので、そのままウェブサイトでも入れさせて頂きました。

すべて真夜中 subetemayonaka

(※Chaptersのウェブサイトより。作品に合わせて、3つの写真を加工して物語の世界を表現)

三軒茶屋星座館 hanamukenoyozora

(※Chaptersのウェブサイトより。都会の満点の星空を、かすみ草と合わせて表現、これ出てきた瞬間おしゃれすぎてびっくり...)

夜空で選ぶ書店、気になる全貌はぜひChaptersのウェブサイトで。

これは毎月思うことなのですが、今月は特段、1冊を選ぶというChaptersのサービス設計を憎んでしまうくらいに4作全てが素晴らしいです。

3月も皆様と一緒に読書時間を楽しめますこと、とても嬉しく思います。

chapters bookstore 3月の本"夜空"を見に行く。




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