Spot・Stop・Swapで春が連れて来た不安と付き合ってく♪

「春」の下に「虫」を二つ書いて蠢く(うごめく)と読みます。今年は3月5日が「啓蟄(けいちつ)」。土の中で冬ごもりしていた虫たちが、地上に姿をあらわしはじめる頃とされます。

啓蟄のこの頃は私は何か落ち着きません。花粉症なのも影響してるかもしれませんが、寒冷前線と暖かい春の空気が重なり合って「春雷」が鳴りやすい季節。(昔の人は、立春を過ぎて初めて鳴る雷のことを「虫出しの雷」と名付けました。)

雷も私を不安にさせます。理由はよく分からないのだけれど。。。(気圧の激しい変化が雷という形で現れるのだとしたら、自分の気持ちに関係なく身体に不調を及ぼすのかもしれません)

不安の原因はいろいろですね。。。このように気圧や季節の変わり目の変化に体がついていけなくて起こりますし、ウクライナ情勢もコロナ情勢も私を不安にさせます。でも多くは「今」に集中できないことで起こるのではないでしょうか。

と言うことは私は「今」に集中できていないってことです。(ちなみに人間にとって”今”は2.5秒なのだそうです。この話はいつか、したい笑)なぜ、私は「今」2.5秒に集中できないのでしょうか。


NOTEで分析させていただきます♪

西田みゆきの”今”

                                              これまでにNOTEでお伝えしてきたように、私が経営する俳優プロダクションミッシングピースは大改革中。その最初の第一歩というか、途中経過の報告として、3月29日にこれまでの実績を分析し、今後の戦略・戦術を俳優たちに提案し意見を求める、名前がまだ決まらない”総会”を開きます。改革内容と2023年度の方向性について、1人で考えたり、”総会”のレジメや話す内容を書き起こしたり、MAK(みゆき←私 の頭を軽くする会。2023年1月発足。2月から活動しています)のメンバーとミーティングを重ねています。つまり私は”今”、近未来について考えて考えて考え抜いているわけです。

他にはミッシングピースのテコ入れとしてマネージメントについて俯瞰・主観・客観で分析して、プレイングマネージャーを増やす試みが続いています。先週は4日間にわたって営業研修を行いました。

他には経営分析が続く中、所蔵メンバーを増やす必要を感じていたので、紹介や新国立劇場研修所修了生5人と面談して(うち3人に所属になって欲しいと思い、うち2人からは快諾をもらい、もう1名は他社の面談が終わっていないので待って欲しいと連絡があり)、新メンバーを迎えるにあたって対応しなければいけないことを想定し準備し、すでにメンバーではあるけれど、この機会に今一度、情報を整理して一緒に成長していこうと考えています。新メンバーが増えたら、宣材写真の撮影も必要で、既存のメンバーで写真を変える必要があるのは誰で、どんな写真がいいか、考えています。

繁忙期なのに、コロナで業界が代役を探してる機会が増えていたり、コロナでスケジュールをガッチリ抑えられて他の案件が決められないので交渉したり、コロナでデスクマネージャーの子供が保育園に通えなくて、私が代わりにエントリー作業したり(ミスしたり(涙))考えてみれば、エントリー作業も未来に向けての行為ですし、スケジュール調整は全て未来に対する働きかけなので、”今”作業していたとしても頭が”今”と向き合っているわけではないのですね。。。

社長業というものは、マネージメントというものは、プロデュースというものは、”今”に迫られながら、予想できない未来を何とか創ろうとしてるような仕事なのかもしれません。


こうやって分析してみると”今”に集中できなくても仕方ないかと、少し自分に優しくしてやろうと思いました笑笑

さて、不安になってるなって感じる時、私は”Spot・Stop・Swap"と呪文を唱えます。これは「Think like a monk〜自分に集中する技術」ジェイ・シェティ 東洋経済 に書かれているのですが、”見つける・止まる・切り替える”という意味です。英語の方が覚えやすいので、私は”Spot・Stop・Swap"を使っています。

見つけるのと、止まるのはできるようになっていると思うのですが、切り替えるってのが難しいです。「怒っている」より「悩まされている」「ムキになっている」「恨んでいる」など自分の感情に近い言葉を探すこともコツなんだそうです。(これは演技論的なアプローチですね!!! 

私は切り替えるって考える前に「ニーバの祈り」を思い起こすようにしていました。

God, give us grace to accept with serenity
the things that cannot be changed,
Courage to change the things
which should be changed,
and the Wisdom to distinguish
the one from the other.                         神よ、変えることのできないものを静穏に受け入れる力を与えてください。
変えるべきものを変える勇気を、
そして、変えられないものと変えるべきものを区別する賢さを与えてください。

うん、「受け入れる」から「切り替える」になれば更に良さげです!

先日、ある女優から不安になっていますと、相談がありました。このまま進んで迷惑をかけるようなことになるくらいなら、もう少しゆっくり進んだほうがいいのではと。

私は「不安になって良かったね。それを感じ取れて、それを私に相談してくれて良かった。それは変化の兆し。期待してるってこと。または期待に応えたいって思ってるってこと。まずは不安になるもんなんだなぁって自分に言ってあげなさい」と応えました。切り替えることはしませんでした。それは彼女の仕事だからです。難しいけど。私が切り替えては彼女の不安はすぐ、また生まれてくるだろうし、彼女は成長できないし。

この話を皆さんに共有しながら、今、私は自分の不安に言ってやろう

「不安になって良かったね。それを感じ取れて、立ち止まって。不安になることは弱さでも逃げでもなんでもない。さ、どう切り替えるか、どう向き合うか、ここからが楽しいところだよ」と