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おとなりから学ぶ"ちょうどよい"体重のかけ方

人生は、たまたまの連続でできている?

半年ほど前、土曜深夜11時30分〜のTVドラマ
「コタローは1人暮らし」を初めてみた。

https://www.tv-asahi.co.jp/kotaro/

主演は関ジャニ∞の横山裕。
ジャニーズにも、TVドラマにも全く興味がない私が
たまたまつけたTVに不覚にもひきこまれてしまったのだ。
気がつけば土曜日から日曜日に変わるまでのあの何ともいえぬまどろんだ時間の30分の放送を、毎週楽しみにしていた。

物語の舞台は、
築30年をゆうに過ぎた古びた2階建て、
「アパートの清水」。
それぞれの部屋には、みな訳ありだが優しいこころを持った人が住んでいた。

横山君演じる、夢をあきらめきれない
「売れない漫画家」の狩野。

そして事情により、
両親と離れ1人でアパート暮らしを始めることになった、幼稚園児だが誰よりもしっかり者のコタロー。

お互い素直になれず意地を張り合いながらも、
ふりかかるハプニングを通じて、それぞれの立場で
相手を思いやる大切さを実感する。

狩野が5歳児のコタローの、
「大人びた行動」に気づかされることがあれば、
逆にぐうたらな狩野の言葉に、コタローが影響を受けることも。

不器用ながらも次第に歩みより、
共に少しずつ成長していく「とも育ちストーリー」

彼ら2人は親子ではない。
しかしこれは、親子やパートナー、親友との関係にも当てはまる

「なんでお前はいつも
自分1人だけで、なんとかしようとするんだよ!」
という、狩野がコタローに心配して怒ったセリフにグッときた。

どちらかに依存するのではなく、

かと言って、
意地をはって自分ひとりで抱え込むのでもなく、
それぞれの立場で「各々が出来る」ことをする。

でも困った時には、
出来る方が助けてあげるという、見習いたい関係。

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"アイスダンス"
以前こんな関係を「アイスダンス」に例えている人がいた。
それぞれ"1人だけでも"充分美しいダンスが踊れる
「自立したひとり」がいて、

その自立した一人ひとりが、
手を取り”パートナーとして”踊るから、
ダンスはなおさら美しくなるのだと。

ストーリーに加えてエンディング曲
関ジャニ∞の「1人にしないよ」の優しい歌声と歌詞が胸を貫く。

https://youtu.be/3iVfz9QFjLQ

その歌詞の中に
「1人じゃなく、一緒に強くなろうよ」とある。

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人はストーリーに共感、共鳴した時
その世界に没入し、涙があふれるのだと
改めて気づかされた。

知らず知らずのうち登場人物の2人に、
私と息子との関係を重ねていた。

子供のためといいながら、
実は子供に依存していたのかもしれない。
相手を信じ、体重をかけ過ぎず、
ほど良い距離でみまもることが大事だと改めて実感した。


親だ子供だ、妻や夫だなど
そんな肩書きは実はどうでもよいのかも。

それよりも"まずは"、
何にも属さない自分が
「1人の人間として」努力して成長する。

でも、相手が困っている時には
オレは「ちゃんといるから頼っていいんだよ」
と胸を張っていえる人間になりたい。

人生はたまたまの連続のように見えて、
過去自分で選んだ道の先に今がある。

もうこんな年齢だからとごまかさない。
オレには、まだまだ伸びしろがありますから。
息子よ、君に負けないくらいこれからも成長するぜ。

誕生日まであと2週間。
そんな大事なことを改めて教えてもらった
もうすぐ45の夜。

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