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9月30日で閉館した「テアトル梅田」の「さよならトークイベント」レポートを書きました。関西の映画館史とそこに携わってきた人たちの記憶と記録です。


エンタメ情報誌MEGのweb版にてこちらの記事を書きました。

9月30日に閉館してしまった「テアトル梅田」。閉館前にこれまでのテアトル梅田を語ろうと開催されたのが「テアトル梅田さよならトークイベント」です。館の軌跡はもちろんなんですが、歴代興行収入第一位の『アメリ』、287日というテアトル梅田最長ロングランを記録し、最終日には片渕監督の舞台挨拶で締めることにつながった『この世界の片隅で』といった大ヒット作の舞台裏で、映画館では何がおこっていたのかという裏話のほか、これからのミニシアターについて考えるというコーナーもあり、これ、めちゃくちゃ濃いぞ、と。会場は和やかなムードに包まれていましたが、濃いのよ、これ、聞き逃せないぞ、という感じ。

しかも、登壇者は元扇町ミュージアムスクエア映画館の支配人、「アメリ」の当時の宣伝担当者、関西の伝説の支配人と呼ばれる女性支配人、近隣の映画館の支配人、現役のシネマパブリシスト、もちろん塚口サンサン劇場の戸村さんなどなどキーマンばかり。関西の映画館史を振り返り、この先のことも見つめる、2時間ではホントに足りない特濃な内容。9人の登壇者の思い出と共に語られた記憶と記録です。

ニュース的にまとめることもできたのだろうけど、これはきちんと記録しておいた方が良いだろうと思い、レポート記事にまとめました。これでもかなり端折ってます。

最後、これまで上映された作品のチラシや館内の様子をまとめたビデオがあったのですが、そのBGMは『You Were There』。

ここのくだり、もう1記事書けそうなくらい、私にはぐっとくるものがありました。ほんとにみんな「劇場」にいたんだなと思います。

ボリュームのある記事ですが、関西の映画館史としてながめてみてください。なかなかの濃さです。

【追記】

最後のビデオについての追記です。

個人的には、最後に流れたビデオにグッときちゃって(涙)あのBGMには劇場からのメッセージが込められていると思うのだけど、ただの「皆さん劇場に来てくれて、そこにいてくれてありがとう」だけではないと思うのです。英語で「You Were There」を使う時、Thank you for being there for me という感じで、困難があっても楽しい時もいつもそばに一緒にいてくれて、寄り添ってくれてありがとう、と言う意味が強く深く込められているようにしか思えなかったんです。そのBGMに合わせて流されるシアターや壁に貼られたチラシ、大階段...もう泣けてきました。

#テアトル梅田 は閉館しましたが、そのエッセンスは種となりシネ・リーブル梅田やシネ・リーブル神戸、そのほかにも広まっていくのだろうと思います。私は運よくこのイベントを目撃できましたが、来場できなかったみなさんにもこのEssenceを届けたいと思い、長文レポートではありますが書きました。

そのほかの映画&お笑い、舞台関連の取材はこちらにまとめております。


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