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わはは!な女子二人暮らしのはじまり。


雉の鳴き声で目が覚める朝。澄み切った空気の中で洗濯物を干す幸せ。

そんな生活がこの春から始まった。


標高600mの山村では、80代女子と二人暮らし。

彼女の名前はみーさん。猫ではない。祖母である。


みーさんは人生の全てをこの村で過ごしてきた生粋の村娘。

ビルディングの建設に、木材が一本も使われていない現実を最近知り、カルチャーショックを受けていた。


一方私は、ワーホリや転勤、進学でここ15年引っ越しだらけである。

そんな二人が一緒に住むとなると、こちらもカルチャーショックである。


今日はメルカリの商品を発送するため、郵便局へ。

みーさんは「道に迷ったらいけないから」と、歩くのも難しい中、押し車を車に横付けし、よいしょと車に乗り込んだ。


車に乗るだけなのに、ジャケットを着ている。

というのも、田舎の道は細く一台しか通れない。

反対方向から車が来ると、私はバックができない。

下手なのだ。

たまたま私に合ってしまった見知らぬ村人に、バックをお願いしている。

優しい村人の皆さん心からThanks.

そんなことを想定し、一応、パジャマからよそ行き着に着替えた可愛いみーさん。


道中みーさんは、「右!」と号令をかけ、素直に右折すると

「反対!」と怒る。

ナビ代わりになるのか、まだよくわからない。


さて、郵便局では、2人しか居ないであろう局員の方が同時にメルカリ便発送をしてくれていると、

ドスン、と隣に豆乳を4パック置くご婦人が来た。

(驚きだが、この郵便局は、カップ麺、お菓子などをワゴンで売っているそうだ。ワゴン分の家賃をもらって商品を販売しているそうだ。)

すると局員のおじさんの一人は

ネームプレートを見せながら

「お二人に自己紹介をさせてください。生まれは◯◯(町名)で、この度転勤してきました。どうぞよろしくお願いします。」

するとご婦人が、

「あなたは◁◁から来たの?」と私に尋ねた。

ドンピシャだった。なぜ知っているのだろうw

「スーパーより安い商品もあります。例えば・・・」と局員さんによる話が始まった。


やっとキットカットイチゴ味をばあちゃんに買って車に乗ると、

「運転中に音楽を聞くとは、なんと危ないやつ!すぐに消せ!」とばあちゃんが唱えた。

車は無音で自宅へ向かう。

そんな道中、雉の夫婦が悠々と道路を横断したり、タヌキがコロコロ顔を出した。

このサファリ感。


ばあちゃん家はまだ寒く、まるストーブをつけている。

お昼はアサリ入りの天ぷらうどんを食べた。

今夜はおろしハンバーグ、鯛のお刺身、ほうれん草のおひたし、アサリ汁、

あ、ご飯を炊き忘れている…

みーさんの晩御飯は5時半

睡眠午後7時

明日も楽しい日にしよう。





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