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中小企業診断士の資格は経営に役立つのか?

おはようございます。今朝も勢いで書きます。

20年以上前に中小企業診断士の資格試験に落ち、国内系大手の経営コンサルテイング会社で25年以上中小企業向けの業績を上げるためのコンサルテイングをしてきた経験から独断と偏見でタイトルの内容について語る。

中小企業診断士の資格勉強をしたのが20年以上前だが、科目を見ると変わっていないようなので基本的な内容はそう大きくは変わっていないだろうと勝手に決めつけて話す。

さて、診断士の科目をそれぞれの内容のポイントとともにあげると、
●経済学・経済政策
マクロ経済学とミクロ経済学
●財務・会計
資金調達、キャッシュフロー、企業価値算定
●企業経営理論
経営戦略、組織、マーケテイング
●運営管理
工場生産、店舗販売
●経営法務
企業経営に関する法律、諸制度
●経営情報システム
情報システム
●中小企業経営・中小企業政策
中小企業の特徴や経営戦略や策定
このような内容になる。

さて、経営に役立つか役立たないかと言えば、すべて必要な知識ではある。しかし、実際に経営に役立てようと思えば、それぞれの内容についてもっと具体的で実践的なものが必要だろう。

診断士資格で学ぶのは知識であって、実践的な知恵ではない。

しかし、会社の業績を上げていくには、実践的な知恵が必要で、知識は知っておいた方がいいという程度。また、それらは診断士の資格からではなくても、必要であればネットや本で得られる。もっと言うと専門家の話を聞けばおおよそは理解できる。

経営コンサルタントとして中小企業の社長から仕事をいただくには、業界特性やその会社の個別性に対処した実践的な知恵やノウハウが必要となる。

それを得るには、自分自身が経営コンサルタントとして対象としたい業種や業界、企業規模、社長の特性を決め、まずは生の情報を得にいくことだ。経営コンサルタントも専門性や他の人にはない特徴がいる。そのためには、まず対象を決めることが大事。

そして、その対象に近い社長へ中小企業診断士の各科目について聞いて回る。

例えば、●経済学・経済政策についてであれば、会社経営に活かすために必要な情報をどのように入手して、それを経営にどう活かしているかを聞いてまわる。●財務・会計であればどのように会社の状況を把握しているのか?資金調達で実践していることや大事にしていることを聞く。●企業経営理論であれば、今の経営戦略やそれを実行するために大切にしていることなどを聞く。このように各科目ごとに実際に社長に聞いていくのだ。

すべての科目について100人の社長に聞けば、かなりの知恵やノウハウが手に入るだろう。その情報の方が診断士の資格以上に社長は求めている。

社長にどうすれば会えるか?というのがあるが、Twitterで出会いを求め、また紹介を得ながら進めていけば、時間をかければ可能ではないだろうか?

中小企業診断士は独立して個人で経営コンサルテイングの仕事をしようとしたときには、信頼を担保するものにはなるはず。しかし、それでコンサルテイングの仕事ができるようになるかと言うと厳しい。

社長には、「へー、中小企業診断士の資格を持っているんだぁ。」と言われて、その後に「で?」とくるはずだ。そのときに、「私は●●●で会社を改善する。」あるいは、「●●●で会社の業績を上げられる。」と言えなければいけない。

診断士の資格は個人の信頼を担保するもにはなるが、武器にはならない。それが私の今のところの結論。

武器を磨いて今日もステキな一日に。

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