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Art Collaboration Kyoto(ACK) 2023 report

コラボレーションをテーマにしたアートフェア Art Collaboration Kyoto(ACK)が京都の国立京都国際会館で開催されている。2023年10月28日(土)−10月30日(月)まで。

この数年、わたしたちの多くは、他者と対面で過ごす時間の多くを自粛せざるを得ませんでした。ですが、その一方で改めて自分自身とゆっくり向き合うことができたのかもしれません。こうしたある種の滞留期間を経て、2023年の今、他者や社会との繋がりは再び動き始めています。
今年のACKは「Visions of a Torn World:循環と共存」をキュレトリアルテーマに掲げ、今まさに始まろうとしている、分断を経た新しい世界を生きてゆく方法を模索します。
禅語には「松に古今の色なし、竹に上下の節あり」という言葉があります。
これは平等であることと、差異があることとの両者が共存するような社会のあり方を表しています。現代社会には、ジェンダーや国籍、職業など、さまざまな差異があるという事実を私たちは知っています。そして同時に、それらが実は本質的な問題ではないことにも気づき始めています。人の立場や在り方、考え方というのは流動的であり、時代の流れによって絶えず変化しメタモルフォーゼを続けていくものです。そうして形作られた社会や環境の中で、お互いの違いを理解し合ったり、立ち止まったり、考えたり、議論を重ね、よりよい方向に向かう循環を促していくことが大切なのではないでしょうか。
アートもまた、私たちが生きている時代を映し出すものの一つです。現代美術、工芸、古美術、音楽、映像、NFT、デジタルアートなど、芸術領域はますます多様化していますが、そこに優劣はなく、そのすべてに異なる価値があります。
歴史的な風景が色濃く残る京都では、伝統的な芸術だけでなく、新しい世代のアートや活動、国際的なアートフェアや芸術祭など、さまざまな文化が絶えず循環し、進化を続けています。
そうした多様なものを視覚化し、これから先の未来を共に作り出すためのきっかけにACKがなることを願っています。

ACKプログラムディレクター 山下有佳子


ギャラリーコラボレーション

思文閣 (京都) Galerie Crèvecoeur (パリ)
小野竹喬の屏風奥にしれっと藤田嗣治の作品が。
同時開催として思文閣アーティストインレジデンスの「SAGA HOUSE」でオープンアトリエ兼展示を開催中。鑑賞は要問い合わせ



BLUM (東京) Matthew Brown (ロサンゼルス)


Yoshiaki Inoue Gallery (大阪) Rossi & Rossi (香港)


COHJU contemporary art (京都) Galleri Urbane (ダラス) 


4649 (東京) Newton (ニューヨーク)


KAYOKOYUKI (東京) Ramiken (ニューヨーク)


ANOMALY (東京)、ROH (ジャカルタ) Fitzpatrick Gallery (パリ)


CON_ (東京) Peter Augustus (ダラス)


ミヅマアートギャラリー (東京、シンガポール、ニューヨーク)sullivan + strumpf (シドニー、メルボルン、シンガポール)


SCAI THE BATHHOUSE (東京)、Axel Vervoordt Gallery (アントワープ、香港)


KOKI ARTS (東京)、Flowers Gallery (香港、ロンドン)
出展中の中屋敷智生がアトリエみつしまで「まなざしの傍ら」(京都市北区、~10月29日 (日)まで)へ参加している。


HAGIWARA PROJECTS (東京)、CLAAS REISS (ロンドン)


MISAKO & ROSEN (東京、ブリュッセル)、47 Canal (ニューヨーク)


Taka Ishii Gallery (東京、京都、前橋)、Mendes Wood DM (サンパウロ、ブリュッセル、ニューヨーク)




キョウトミーティング


neugerriemschneider
オラファー エリアソン


Maki Fine Arts (東京)


Gallery 38 (東京)


FINCH ARTS (京都)


ユミコチバアソシエイツ (東京)


MAKI Gallery (東京)


艸居 (京都、リスボン、東京)
三島喜美代と堀江美佳の二人展。Fabienne Stephanをキューレーターとして招聘、京都が築き上げてきた伝統と文化、アートのコラボレーション、三島作品と古清水や古伊賀の骨董作品とペアリングして展示。
茶道家木村宗慎が著書「一日一菓」をテーマにお客様をもてなす。お菓子は本展をテーマに木村宗慎が三島作品と堀江作品に合わせてデザインをしたもの。1組30分ごとにお茶とお菓子を楽しめるパフォーマンス。




Special Programs


anonymous collection AWARD


UESHIMA COLLECTION


ラファエル・ローゼンダール《Looking at Something》 Powered by EDION


Ladder Project Powered by Daimaru Matsuzakaya
大丸松坂屋百貨店が始めたアーティスト育成プロジェクト「Ladder Project」、キュレーター山峰潤也氏の企画監修のもと、コマーシャリズムのみにとらわれない独自の表現を開拓し、多様な価値が見出されていく時代を歩むアーティスト、スクリプカリウ落合安奈、玉山拓郎を選出。

関連展示
・FabCafe Kyoto 3F
・ARToVILLA MARKET
イベント
和田彩花×山峰潤也 いまどきの風景、それぞれのまなざし。
2023.10.29 14:00-14:30、15:00-15:30
https://artovilla.jp/

vip
ARTnews JAPAN VIPラウンジ at Casa Valextra
玉山拓郎、スクリプカリウ落合安奈、2名の作家の関連作品をラウンジにて特別展示
10月28日(土)11:00 – 21:00、10月29日(日)11:00 – 19:00




参加ギャラリーは次のとおり。

ギャラリーコラボレーション

国内のギャラリーが海外のギャラリーをゲストに迎え、1つのブースをシェアして出展するセクション

  • ANOMALY (東京)、ROH (ジャカルタ) Fitzpatrick Gallery (パリ)

  • Blum & Poe (東京、ロサンゼルス、ニューヨーク) Matthew Brown (ロサンゼルス)

  • COHJU contemporary art (京都) Galleri Urbane (ダラス) 

  • CON_ (東京) Peter Augustus (ダラス)

  • EUKARYOTE (東京) Saenger Galería (メキシコシティ)

  • HAGIWARA PROJECTS (東京) CLAAS REISS (ロンドン)

  • imura art gallery (京都) A PICK GALLERY (トリノ)

  • KAYOKOYUKI (東京) Ramiken (ニューヨーク)

  • KOKI ARTS (東京) Flowers Gallery (香港、ロンドン)

  • KOTARO NUKAGA (東京) ALMINE RECH (パリ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、上海)

  • MISAKO & ROSEN (東京、ブリュッセル) 47 Canal (ニューヨーク)

  • ミヅマアートギャラリー (東京、シンガポール、ニューヨーク) sullivan + strumpf (シドニー、メルボルン、シンガポール)

  • MORI YU GALLERY (京都) GALERIE LOUIS GENDRE (シャマリエール)

  • Satoko Oe Contemporary (東京) A Thousand Plateaus Art Space (成都)

  • SCAI THE BATHHOUSE (東京) Axel Vervoordt Gallery (アントワープ、香港)

  • 思文閣 (京都) Galerie Crèvecoeur (パリ)

  • Sho + 1 (東京) Arts of Life - Circle Contemporary (シカゴ、グレンビュー)

  • シュウゴアーツ (東京) TKG+ (台北)

  • STANDING PINE (名古屋) Chi-Wen Gallery (台北)

  • Taka Ishii Gallery (東京、京都、前橋) Mendes Wood DM (サンパウロ、ブリュッセル、ニューヨーク)

  • TARO NASU (東京) Galerie Eva Presenhuber (チューリッヒ、ニューヨーク、ウィーン)

  • 小山登美夫ギャラリー (東京) Johyun Gallery (釜山)

  • XYZ Collective (東京) Union Pacific (ロンドン)

  • Yoshiaki Inoue Gallery (大阪) Rossi & Rossi (香港)

  • Yutaka Kikutake Gallery (東京) PBG (ソウル)

  • 4649 (東京) Newton (ニューヨーク)


キョウトミーティング

京都にゆかりのあるアーティストを国内外から集め紹介するセクション。今年は海外のギャラリーも参加。

  • アートコートギャラリー (大阪)

  • FINCH ARTS (京都)

  • Karma (ニューヨーク、ロサンゼルス)

  • Maki Fine Arts (東京)

  • MAKI Gallery (東京)

  • neugerriemschneider (ベルリン)

  • 艸居 (京都、リスボン、東京)

  • タグチファインアート (東京)

  • TEZUKAYAMA GALLERY (大阪)

  • ユミコチバアソシエイツ (東京)

  • Gallery 38 (東京)


パートナー企業協力による Special Programs

  • ラファエル・ローゼンダール《Looking at Something》 Powered by EDION

  • Ladder Project Powered by Daimaru Matsuzakaya

  • anonymous collection AWARD

  • UESHIMA COLLECTION

  • Pommery Prize Kyoto 2023




開催日程

2023年10月28日(土)−30日(月)
内覧会:10月27日(金) ※招待者と報道関係者のみ
開催時間
10月28日(土)  12:00–19:00
10月29日(日)  11:00–19:00
10月30日(月)  11:00–17:00
※最終入場は閉場の1時間前まで

メイン会場 国立京都国際会館

ACKチケット
通常料金:一般 3,000円、大学生・高校生 1,500円
https://a-c-k.jp/tickets/


レビューとレポート