「Study:大阪関西国際芸術祭 2023、Art Fair」レポート
「Study : 大阪関西国際芸術祭 2023」ではアートフェアが開催されており会期は2023年2月12日まで、芸術祭は13日まで開催されています。フェアのプレス内覧と芸術祭の会場もいくつか取材したので報告したいと思います。
アートフェア
GALLERY ZERO
坂井淑恵、桑原正彦の作品が出されています。
坂井淑恵作品
作品販売ページ
https://artlogue.gallery/index.php?dispatch=companies.view&company_id=10
小山登美夫ギャラリー
左から、南条俊輔フランソワ、油野愛子、伊藤彩の作品。
落合陽一
2次元派
筆者オススメブース
ヴォイスギャラリー+コンピューテーショナルデザイン研究室(中京大学工学部)
ここではデジタルアートの日本での先駆、コンピュータ・アート作品を作った幸村眞佐男、その系譜として大泉和文やintextの作品を展示しています。昨今盛り上がり本展でも紹介されているNFTやメタバースというデジタルツールを使用する様々なデジタルアートへ繋がる、その原点ともいえるアートを見せることで日本現代美術史におけるデジタルアートの文脈を展示を通して紹介しています。
アートフェア全体を見渡すと独特な作品が多い特徴あるフェアであり多くのブースが取扱作品を出張販売している感じのため少々刺激に欠ける中、このギャラリーだけハードコアな展示をしています。
大泉和文著「コンピュータ・アートの創生」。大阪万博以前に結成されたCTG(コンピュータ・テクニック・グループ)の活動を詳細に追う基本文献(絶版)。CTGは今のように誰もがコンピュータを持つ状態ではない時代、巨大装置で高速数値処理計算のためのツールであったコンピュータをアートに使用したデジタルアートの先駆。幸村は非言語辞典でも著名ですね。
となりの図表は出展作家の関係性と系譜を書いた本展参考資料です。
展示風景
コンピュータ・アートの創生を執筆した大泉の作品。筆がついた金属のバーが、X軸を時間軸として左右に動き、Y軸が人の存在を人感センサーで感知し上下に動くことで、自動的にドローイングするシステム。
左はその成果としての作品。
鈴木昭夫の作品(中央)。鈴木はサウンドアーティスト。上に同じようなドローイングが二点あるが、作家がコピー機のように全く同じものを描くという作品。下は図形楽譜作品。
デジタルアートの先駆、幸村真佐男のコンピュータ・アート作品。作品は非売で参考出展
参考
https://j-mediaarts.jp/award/single/komura-masao/
https://www.youtube.com/watch?v=VI3c9j0Y2xY
Study : 大阪関西国際芸術祭 2023
アートフェア
プレビュー:
2023年2月10日(金)13:00〜19:00(終了)
一般公開:
2023年2月11日(土)11:00〜19:00、2月12日(日)11:00〜16:00
会場:
グランフロント大阪 北館地下2階ナレッジキャピタル コングレコンベンションセンター
当日券:
一般3,000円 学生2,000円
https://www.osaka-kansai.art/
Exhibition
いくつか取り上げて紹介します
inconsistent surface
鬼頭健吾
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/inconsistent-surface/
かつての
NO ARCHITECTS、林勇気
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/past-and-present/
Metaverse Boundary -メタバースの境界線- #study2
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/metaverse-boundary/
34°42’12”N 135°29’41”E
葭村太一
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/344212n-1352941e-2/
無人のアーク
菅野歩美, きゅんくん, 高田冬彦, マイケル・ホー, 山形一生, スクリプカリウ落合安奈
キュレーター:丹原健翔、ヌケメ
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/ark/
エッセンシャル・クリティカル・インフラストラクチャ
石毛健太、やんツー
キュレーター:四方幸子
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/boly_exhibition/
二次元派
外部寄稿者による二次元派に関する考察と展示作家解説が掲げられています。二次元派を批評的に位置づけをしようしているのかもしれません。
二次元派を戦後日本美術史へ位置づけるため重要な提案であり宣言であろう年表も掲示されています。
年表の詳細はこちら。
二次元派会場展示風景
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/exhibition-961/
Study:大阪関西国際芸術祭 2023 Exhibition
会期:
2023年2⽉10⽇(⾦)〜12⽇(⽇)
各会場の場所はWEBで確認をお願いします
MAP→ https://www.osaka-kansai.art/venue/
https://www.osaka-kansai.art/exhibition/
レビューとレポート