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ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2024 レポート

アーティスト主導のアートフェア「ARTISTS' FAIR KYOTO 2024(アーティスツ フェア キョウト)」が2024年3月1日(金)から開催される。。
(メイン会場は、2024年3月1日(金)から3月3日(日)、アドバイザリーボード展は、2024年3月1日(金)から3月10日(日)まで)

7回目を迎える本フェアは、次世代のアーティストが世に羽ばたくためのきっかけづくりとして、また来場者とアーティストとのコミュニケーションを生み出す場として、美術展とアートフェアをボーダレスにスケールアップしながら成長を続けて参りました。
メイン会場は、今回初となる京都国立博物館 明治古都館と例年インダストリアルな空間で作品を演出する、京都新聞ビル 地下1階に。アドバイザリーボード展覧会会場は、2022年以来2回目となる世界遺産の音羽山 清水寺に決定しました。これらの趣のあるユニークヴェニューで、ペインティングからテクノロジーを駆使したインスタレーションまで、多種多様な表現手法の作品を披露します。
会期中は、京都府京都文化博物館 別館を会場に、アーティストらを交えた協賛企業主催のシンポジウムや批評家の育成と活動の助成を目的として行われる、若手批評家育成プロジェクト「歴史・批評・芸術」のトークイベントも開催します。
そして、フェア開催にあわせて「ARTISTSʼ FAIR KYOTO」のコンセプトに共感いただいた企業とともに、過去に「ARTISTSʼ FAIR KYOTO」に出品した作家などとコラボレーションし展覧会を開催する「ARTISTS' FAIR KYOTO:SATELLITE 2024」やフェア開催直前に開催される「ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2024 マイナビ ART AWARD」の授賞式も開催します。
ほか、連携イベントとして、過去出品アーティストも参加するオープンスタジオ企画を開催。アーティストの創作の裏側にスポットを当てて、京都市内6箇所の個性豊かなシェアスタジオを限定公開します。多数のアートプログラムで彩る、早春の京都をお楽しみください。

WEBより


開催に先立ってARTISTSʼ FAIR KYOTO 2024 マイナビ ART AWARD(アーティスツ フェア マイナビ アートアワード)の受賞者が発表された。その模様と展示風景をレポートする。



冒頭に挨拶をする西脇隆俊京都府知事。
能登半島地震の被災者へ寄り添いと復興への尽力、京都から日本の文化発信を国内外へ発信すると述べていた。


株式会社マイナビ執行役員の落合和之は、一人ひとりの 可能性と向き合い、未来が見える世界をつくるというマイナビの理念をもとにフェアへ協賛していると述べた。




ARTISTSʼ FAIR KYOTO 2024 マイナビ ART AWARD

「ARTISTS' FAIR KYOTO 2024 マイナビ ART AWARD」は、メイン協賛企業の株式会社マイナビ支援のもと、若手アーティストの活動を支援するアートアワードです。継続して顕彰することにより、日本現代美術の登竜門となることを目指すとともに、新しい芸術の創造に取り組むアーティストの創作活動を奨励するもの。

WEBより

授賞式では審査員からそれぞれの作家の受賞理由が述べられエールが送られた。(飯田志保子は今回欠席している)


最優秀賞

志賀耕太
1998年東京生まれ。東京芸術大学大学院 美術研究科博士後期課程在籍。都市の中で、道具や空間、アーキテクチャが持つ規則を流用し、被虐的に「遊ぶ」パフォーマンスの映像作品を制作する他、自らの物語やアクションを中心にしたショートフィルムを発表している。また、映画や出版の企画をコレクティブtatazumiとして行っている。
推薦者:田村友一郎
https://artists-fair.kyoto/artists/kota-shiga/




山峰潤也 キュレーター プロデューサー 株式会社NYAW代表取締役

スパイラルジェッティモンジャ、とても馬鹿馬鹿しいし、アートを知る者なら誰もが知るスミッソンのランドスケープ作品がモチーフというインパクト。映像はスケールがなくなるので写真のスパイラルジェッティともんじゃ焼きのそれはサイズが違うのに同じに見えてしまうメディアを介するがゆえのスパイラル。意味の一つ一つとつなげることで作品を作り上げていた。



優秀賞

久村卓
1977年東京都生まれ。2001年多摩美術大学美術学部彫刻学科卒業。2003年、偶然聞く事になった藤堂塾の講義に感化され発表活動を開始。美術への関心と無関心の狭間で揺れ動く思考や感情の影響から、「着られる彫刻」や「座れるレディメイド」など、鑑賞以外の機能を兼ね備えた作品を制作し、美術とは何かを未だに問い続ける。
https://artists-fair.kyoto/artists/taku-hisamura/
推薦者:ミヤマケイ


「#PLUS」シリーズ。制作に使った服などについた絵の具に「額」をとりつけ自分自身で描くことをせず抽象絵画にみたてている。ラルフローレンの有名なアイコンには台座を刺繍で付け加え額装を施し彫刻に見立てている。本人の着ているパーカーにも施され持ち歩ける彫刻となっていた。



椿昇 現代美術家 ARTISTS' FAIR KYOTO ディレクター 京都芸術大学教授

WATOWA ART AWARD 2022 EXHIBITIONで初めて会った。しゃれが効いてる、つまりアート業界でいえば批評のこと。彫刻となにか大きな言葉でドン引きさせずさりげない言葉で語る。若手でないが40代以降の作家がサバイブできているのは極めてまれ。若い人の作品は買うが中堅になるとクレバスに落としたって気にしないのは問題だ。年齢制限を取っ払い、作品の内容で選んだ。



優秀賞

松元悠 
版画家、美術家。2018年に京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻版画を修了。
https://artists-fair.kyoto/artists/haruka-matsumoto/
推薦者:伊庭靖子

2023年の町田市立国際版画美術館「出来事との距離 -描かれたニュース・戦争・日常」にも出展し大きな話題となっていた。VOCA展2024年に荒井保洋(滋賀県立美術館学芸員)の推薦で出展する。



竹久侑 水戸芸術館現代美術センター 芸術監督

ありふれたシーンのようで何かおかしい。ニュースの出来事の現場へ行き、追体験するように当事者を自画像に置き換えている。社会性・事件性があるが具体的モチーフが示さていないのがポイントで、もどかしさもある。技法はリトグラフで、エディションがあるこの技法は新聞などマスメディア、そしてSNSの存在を意識している。



優秀賞

遠藤文香
1994年埼玉県生まれ。2021年東京藝術大学大学院修了
https://artists-fair.kyoto/artists/ayakaendo/
推薦者:ミヤマケイ



中井康之 国立国際美術館研究員 京都芸術大学大学院客員教授

メインビジュアルとして使われ、まさにこの舞台で選ばれるためだったかのようだ。画像操作をした写真で独特な世界観がある。私自身は手術後に幻視体験をしたが、遠藤作品を通じてその違った世界を見たことを思い出した。違う世界を見せてくれるのがアーティスト。引き込まれる色彩でもあった。



会場のひとつ、京都国立博物館 明治古都館



授賞式後に囲み取材を受ける椿昇。
Art Singularityを掲げる椿は、海外から評価されることを待つ占領後の日本から離脱できない美術を変え、自分たちで評価し売れて食っていけることを目指すと飄々とした関西方面のイントネーションで語りつつも強い意志を示していた。




ARTISTS' FAIR KYOTO 2024
メイン会場
2024年3月1日(金) ~ 3月3日(日)
アドバイザリーボード展覧会@清水寺
2024年3月1日(金)~ 3月10日(日)

時間
京都国立博物館 明治古都館 / 09:30 ~ 17:00(最終入場16:30)
京都新聞ビル 地下1階 / 10:00 ~ 17:00(最終入場16:30)
音羽山 清水寺 / 10:00 ~ 17:00(最終入場16:30)

会場
京都国立博物館 明治古都館
京都新聞ビル 地下1階
音羽山 清水寺

https://artists-fair.kyoto/


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