時間

声をあげなければ、
誰かのためにならなければ、

存在することの許されない私の世界で、
私はいつも不幸でいなければいけなかった。

幸せになってしまったら、
失う事が怖くて怖くてたまらない。

幸せになることが怖い私は、自分で
バッドエンドを創造して

ああ、やっぱり

と、不幸である自分に酔いしれていた。

そろそろ、幸せになってもいいんじゃないのか。
何者にもなる必要は無い。私は私なんだ。

気がつけば時間だけ過ぎている。
私だけ取り残されていたみたいだ。